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こうじのこと

味噌や醤油、塩こうじ。 日本には様々なこうじ商品があります。 

その中で、地味〜に漢字が2種類あることはご存知でしょうか? 


 「麹」と「糀」です。

 2つとも、「こうじ」と読むのは同じなのですが、少しだけ意味が違ったりします。 


 まず、「麹」 

 これは、中国から来た漢字。 

麹菌など、こうじ全体に使われます。

 なので、日本の米麹以外にも、麦麹や豆麹など、全ての麹を表現するときに使えるもの。 


 一方、「糀」

 これ、はじめはなんと読むかわからないという方も。

 確かに、あまり使われない漢字ですよね。

 実は、この「糀」は日本で生まれた漢字。 

日本の国字なんですね。

 これは、米こうじの見た目を表現されたもの。 

米こうじは米に麹菌をふりかけて作るのですが、その出来上がりが米に花が咲いたようなんです。


 ふわふわと白い菌糸が生えて、それがお花のよう、という美しい表現は日本ならでは!

 とっても、素敵な由来がある漢字なんです。

 この由来から、わたしはこの「糀」が好きで、できれば日本人としてもこの漢字を使っていきたいなと思うところです。


 さらに、米麹などをつくる菌である「麹菌」は日本の国菌に定められています! 

日本にしかない、世界的にも珍しい菌です。

 そんな、米糀が身近にある生活。


 当たり前すぎるからこそ、見逃してしまいがちな日本の米糀とその文化。 

改めて、知ると日本に生まれて良かった〜なんて大げさなことを考えてしまうものです。

発酵のこと、毎日更新中。コメントにてネタや知りたいことも随時受け付けています♪ わたし自身も学びながら書いていますので、みなさんも一緒に発酵のものしりになりましょう^^