歳をとると心の回復に時間がかかる法則
普段訪問にて高齢の患者さんと接することで感じたことがあります
それは、年齢を重ねて行くと経験値が増えていきます
ただ、その経験の分だけ実は心に傷がついています
それか若いうちは体力もあり、回復しているのですが
歳をとると回復しなくなってきた
と話す90代の方々がいます
なぜこの現象が起こるのかを考えてみました
脳科学的に前頭葉の働きが弱くなるからと考えれます
前頭葉の働きは
理性、考えることなどになります
年齢を重ねるとこの働きが弱くなり、感情的になりやすくなります
子供の時は逆で
前頭葉がまだ発達しておらず
泣いたり、怒ったりしています
では、心を回復するために大切なことは何かというと前頭葉の働きを維持、低下させないことが大切です
低下してしまう原因が
・睡眠不足
・アルコール
などになります
また、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管障害などの病気になっても怒りっぽくなったり、感情的になったりもしてしまいます
そんな中でおもしろーい実験を見つけました
鍼治療および生活習慣改善による認知機能の向上についてのランダム化比較試験
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed/63/4/63_229/_pdf
これは物忘れが気になる方に対して生活習慣を改善するグループと生活習慣を改善しながら尚且つ鍼灸療法を行うグループで分けた研究です
結果としては
生活習慣を変えながら鍼をしてるグループの方がより良い結果が出たとのことでした
このように、生活習慣を変えながら+α鍼灸を行うことで脳機能の改善を見込める可能性があると思うと
物忘れの不安も解消しつつ、よりキレイになっていただける鍼灸というツールが本当に素晴らしいなと思います
つまり、心=脳と考えると
怒りっぽくなったり、落ち込みやすくなったり、するのも生きている証拠
いかに、それ以外で幸せ感を感じられるかがとても大切だと思います