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近所の飲食店さんへ。我が家の食卓を支えてくれてありがとう。

ちょうど1週間前に投稿した「4年前に料理をやめた。その理由。」というnoteを思いがけず多くの方に読んでいただけました。
note初心者である私の稚拙な文章を読んでいただけたことだけでも有難いことなのに、私の「料理を捨てる」という決断に温かい言葉をかけていただき、胸が熱くなる1週間をすごしました。本当に本当にありがとうございます。
今回は、感想を書いてくださったミヤグニマサト🙆‍♂️伊良部島からのnoteさんからもコメントいただいていた「ご近所の飲食店さんとの関係」について、ご紹介したいと思います。

▼元の記事

▼ミヤグニマサト🙆‍♂️伊良部島からのnoteさんが書いてくださったnote

多忙な夫と4歳の娘と暮らしている私は、4年前に料理をやめた。しかし、「料理をつくらなくても、幸せな食卓はつくれる」と信じ、幸せな食卓をつくるために、食卓に並べるおかずをご近所の飲食店さんにつくっていただき、毎日テイクアウトしている。

テイクアウトといっても、お店で出している通常メニューではない。家庭料理風のおかず(やさしい味付け、魚や野菜をふんだんに使用)だ。私も夫も好き嫌いがないので、おかずの内容は基本的にお店におまかせしている。子供は一部食べれない食材もあるが、その分は家にある納豆やウインナー、生野菜などを足せばOK。

私がこのやり方を始めたとき、周囲から結構驚かれた。食卓を支えてもらうなら、家事代行の作り置きサービスなど他の手段もあるからだ。また、おかずは全てスーパーやコンビニ、惣菜店で買う、宅配弁当にする・・・など考えだしたら今時あらゆる手段がある。価格や利便性を比較検討してもよかったのかもしれない。

でも当時の私は

「ご近所の飲食店さんにお願いする」一択だったし、今も変えるつもりはない。

それには明確なわけがある。

ご近所のお店の料理を食べるのが大好きだから。

近所にイイ感じのお店ができればもちろん必ず行ってみるし、レトロな居酒屋さん、ラーメン屋さん、商店街の定食屋さんなどなども大好物。それぞれに場としての楽しさと料理のおいしさがある。

お店の人が作ってくれた料理を食べ、お酒を飲んでいる時間は、私にとって至福の時だ。ひとりでも行くし、友人や家族と行くのも楽しい。ただ、子供ができてからは好き勝手に外食もできなくなったので、正直言って飢えていた。

だから、

大好きな飲食店さんの料理を我が家の食卓に並べて食べることができたら、一石二鳥で最高だ!

単純にそう思ったのである。


飲食店さんお任せでおかずをつくってもらっている中で発見した、思わぬ楽しみを3つ紹介したい。

楽しみ①:毎日変わるメニュー

家庭料理にお品書きはない。なので、つくってもらうおかずもお店おまかせが基本。お店の人が出してくれる料理をわくわくしながら食べる。最高に楽しい。

そもそも私は、メニュー選びが大の苦手だ。写真があるタイプはまだよいのだが、文字がつらつらと並んでいるメニューは目眩がする。全然内容が頭に入ってこない。だから、友人とお店に行った時も「私は何でも食べれるから、お任せするよ」と言いがちである(なんと面倒くさいやつ!!)。
「店長のおすすめ!」とか「シェフの気まぐれ」というキャッチコピー、大好きだ。

もし今お願いしているおかずも毎日たくさんの選択肢から選ぶ方式だとしたら、料理していた時代に毎日献立に悩んでいたのと似た感情を抱くのかもしれない。

楽しみ②:旬の食材をいただける

娘の保育園近くでおかずをお願いしている飲食店さん(洋食レストラン)は、毎朝自転車で30分ほどの場所にある市場まで魚や野菜を仕入れにいっているそう。すると、こんなことが起きる。

その日の旬の食材をいただける、この上ない贅沢!

ちなみにこの水ナスの梅和えは美味しすぎて、夫と獲りあいになった。お店で受け取るときも「今日のブリは美味しいですよ~」等と声掛けしていただけるのが非常に嬉しい。素人が手に入れづらい身が厚くて脂ののった魚が、丁寧に調理された状態で我が家の食卓に並ぶ。

「このお魚、●●さんが市場で目利きしてくれたんだって。嬉しいね、美味しいね。」そんな会話と共に、わが家は幸せな食卓時間をすごしている。

つくづく、我々はお店で料理だけを買っているのではなく、「新鮮な食材の仕入れ」「献立選び」「店主の技量、手間ひま」「すべての工程にかかる時間」「食べる人への気遣い」・・・実にいろんなものを買い、享受していると思う。

楽しみ③:お店の方との会話

保育園に娘を迎えに行った帰り、自転車でお店に寄っている。スーパーで子供のおねだりをたしなめたり、自分もつい甘いものに手が伸びることもなく、我が家のおかずだけをササっと受け取る。

でも、その短い時間にお店の方との会話がある。「今日の魚は美味しいですよ~」「この間いただいたおかずが美味しくて!」「暑いですね~」「そこの公園に新しい遊具できましたね」「コロナ心配ですね、お店はどうですか?」などなど。

他愛のないひとことを交わせる関係性って、意外とご近所にないように思う。
私は子供の頃から引っ越しが多くいわゆる「地元」がないので、こんなご近所の関係性に憧れていた。大人になり子育てするこの街で、こういう関係性が生まれたのが純粋に嬉しい。

ちなみに、ある飲食店の店長さん(和風居酒屋さん)は、いつも手書きの手紙を添えてくれる。お店の方に挨拶するのを恥ずかしがってしまう娘だが、このお手紙をもらうのを毎回楽しみにしている。


以上が、意図せず発見した楽しみ3選である。正直、これ以外にもたくさんいいことはある気がする。

それもこれも、私の我儘な要望を聞いてくださっているご近所の飲食店さんの存在あってこそだ。私は聞いてみた。

「お店の通常メニューと違う家庭料理風メニューを考えるのって、ぶっちゃけ大変じゃないですか?」

すると、意外な回答があった。

「難しいことはあるけど、楽しくやらせてもらっていますよ。これまでお店にいらっしゃるお客さんのことを考えて、反応もその場で見ることができた。でもこの場合は、おうちの食卓まで想像している。家で盛り付ける時に彩はもっとあったほうがいいかな?プチトマト入れようかな?お浸しに添える鰹節は別で分けたほうがいいかな?とか。そういうのが勉強になるんですよね」

こんな前向きで素敵すぎる回答、全く想像していなかった。私は嬉しすぎて、帰り道ハイテンションになっていた。世の中の家庭、飲食店さん、すべて同じ状況でコトが進むとは思わないけれど、この最高の体験をもっと世の中に広げていきたいと心に誓った。

今年1月から、そのための準備を行っている。

何度も言うが、

「料理をつくらなくても、幸せな食卓はつくれる」

私はそう信じている。これに気づかせてくれ、確信を持たせてくれた、いつもお世話になっているご近所の飲食店さん。我が家の幸せな食卓を一緒につくってくれているお店のみなさん。

心から、ありがとうございます。

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