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弓を引くこと

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#弓道

つれづれ弓道:中る中らないも自分次第

つれづれ弓道:中る中らないも自分次第

中らないのが当たり前?

どこの誰が言ったのかは忘れたけど、
「アーチェリーは的中することが前提で弓道は的中しないことが前提だ」と。
語弊はかなりある気もするが、何となく言いたいことはわかる。

的中することが前提なのでアーチェリーはより中心にあてた人が高得点になり、その逆の弓道は的のどこにあたっても的中数1。そういうところからきてるのかもしれない。

そういうわけで弓道はなかなか中らないと言われ

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つれづれ弓道:的に中る、枠に当たる。

つれづれ弓道:的に中る、枠に当たる。

当たり?中り?

矢が的に当たるとは書かず、中ると書く。
不思議な書き方に見えるが特殊な書き方ではないらしい。
いわゆる的中を示す時、通常は中ると書くとのこと。

ちなみに食中毒のときの「あたる」も中ると書くらしい。あと、野球とかで今日はあたってるな、とかも中ると書くらしい。
普段生活していて「中る」なんて書かないな。
でも、「的に当たる」と書くのもすごい違和感がある。
これは弓道をしている人間は

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つれづれ弓道: 忘れたものと忘れたいもの

つれづれ弓道: 忘れたものと忘れたいもの

経験があってもすぐにできるもんじゃないんだよ

しばらくぶりに復帰したからといってすぐに弓が引けるようになるかと思ったら大間違い。筋力は落ちてるし、いろいろ忘れてるし。あと、やはり慣習というか、いろいろな決まりごとが違ったり。まぁ、これは学生と社会人というより道場ごとの違いなんだけと。
あとは所作が昔と変わってたりするものあったりする。

あと、弓道には流派みたいなものがあったりして引きかたや体配

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つれづれ弓道:出会いと偶然と。

つれづれ弓道:出会いと偶然と。

社会人で弓を引くようになる

高校を卒業して大学へ進学するも弓道を続けることはなかった。県立の道場が近くにあり、顔を出してみたものの通うことはなかった。
いま思えばもったいないことをした。そこそこ立派な道場で審査なども行われる道場だった。今後も訪れることもあるかもしれない。そういう意味で慣れておけばよかったかも。

大学生活はサークルや研究等、いろいろと楽しいことが多くそこに時間を割くまでにはなら

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つれづれ弓道:有言実行の先生

つれづれ弓道:有言実行の先生

人に教えるということ

高校時代に指導していただいていた先生が、「学生を指導すると自分が上の段位にいけなくなる」と周囲から言われた、と言っていたことがあった。
これはどういう意味で言われたのかはわからない。自分の稽古量が減るためか、競技としての弓道の考え方になってしまうためか、真意はわからない。

確かにいま教えていただいている先生達は自分の稽古時間を指導に回している感はある。
弓道というのは〇〇

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つれづれ弓道:教えていただいたこと

つれづれ弓道:教えていただいたこと

師の教えはずっと

高校時代、教士という称号をもった先生にコーチしていただいていた。簡単にいうとすごい先生だということだ。
高校生でそのような先生に指導されたのはとても幸運だと今では思う。
高校の部活はやはり試合に勝つことが目的で、そのためには射技や体配を犠牲にすることがあるのだけど、先生に見ていただいていたせいか、かなりちゃんとした学校だったと思う。
とにかく的に当てることだけを突き詰めて、試合

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つれづれ弓道:歩き方、座り方そして立ち方

つれづれ弓道:歩き方、座り方そして立ち方

弓を引くだけではないということ

弓の引き方が決まっているのと同じようにそれ以外の動作も決まっていたりする。道場内への入り方、歩き方、座り方。入って出てくるまでの所作が全て決まっている。
道場に入る時は上座から遠い左足から、出るときは同じく上座から遠い右足から出るのだ。それによって上座におしりを向けない。
座るときは右足を半歩引いてから座る。これも半歩引くことによって上座をおしりを向けない形になる

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つれづれ弓道:弓の引き方

つれづれ弓道:弓の引き方

決められた動作を決められた通りに動く

和弓は好き勝手に引いて良いわけではなく、決まった動作通りに引かなくてはいけない。射法八節という動作を8つに分けた形に従う必要がある。トレーニングと平行してこれを覚えるために弓を持たずに動作だけを繰り返す。

八節、と言ってもあいだあいだに細かい動作が入ってくる。動作は8つではなく実際にはその倍以上はある。
そのうち無意識に体が動くようになるから、と言われても

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