見出し画像

つれづれ弓道:有言実行の先生

人に教えるということ


高校時代に指導していただいていた先生が、「学生を指導すると自分が上の段位にいけなくなる」と周囲から言われた、と言っていたことがあった。
これはどういう意味で言われたのかはわからない。自分の稽古量が減るためか、競技としての弓道の考え方になってしまうためか、真意はわからない。

確かにいま教えていただいている先生達は自分の稽古時間を指導に回している感はある。
弓道というのは〇〇教室、〇〇道場というのと違って習い事ではない。みんなが集まって稽古をしているという感じ。つまり先生は完全にボランティアなのだ。これは他の武道やスポーツとの大きな違いだと思う。
ましてや学校のコーチなんてさらにボランティア的な形が大きい。
そういう意味で指導者になるとなかなか自分の稽古時間をとるのは難しいかもしれない。

ただ、先生はそんなことはない、人に教えることで得るものがあるのだと言っていた。事実、コーチをしながら昇段をしていた。
身をもって証明していたのである。

教えるとこで得るものがあるという考え方はとても共感できる。人に教えるためには自分を改めて振り返なければならないからだ。適当なことを言うわけにはいかないから理論を学ぶ必要もある。
まぁ、、、そんなことを言える人間になりたいものだ。

あー、これは弓道を鍛えるよりも人格を鍛えないといけないかもしれないってやつだ。

おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?