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創作箱

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蔦縁ヨウの創作作品集です。小説、短歌、詩など。
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#毎日note

くコ:彡 もうひとつの世界で。

僕が生きるこちらの世界 君が生きるそちらの世界 君は僕だけど僕は君じゃないことを いやでも…

創作のきっかけにどうぞ 「10のお題」シリーズ

同世代の創作者さんならきっとピンとくるのではないか、と思うのですがいかがでしょうか・・・い…

Twit短歌

馬鹿みたい 「140字が 全てだと  思わないでよ」 心に秘めて (ツイートで全部決めつけら…

ラケナリアの花束を贈ってあげる

何度も息を整えて書きあげた手紙に 手になじみ始めた銀色の塊を添え もう二度と振り返らないと…

お散歩日和、カラフル日和

鍵、財布、携帯。それと、お気に入りのサンダル。 特に目的はない。 ゆるゆる、歩いてく。 …

「持たざる者のオトアソビ」

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耳馴染みのいい音を選んで拾って並べて そこに意味はなくて 「形から入るタイプなんです」と…

甘い時間で残酷な呪いを

大嫌いなブラックコーヒーが酷く甘く感じて、思わず鼻で笑った。 腫れぼったい目は何を塗りたくっても誤魔化せず、朝から先輩方にたいそう心配をかけてしまった。こんな若輩者にわざわざ気を遣わせてしまい、大変申し訳ない。こちらを恐る恐る伺ってくるその視線に居たたまれなくなり、少し早めのお昼休憩に飛び出した。 喫茶店に到着したものの、食欲はない。が、何も注文せずに席を陣取るのもいただけない。疲れた体に糖分を、とも考えたが、きっと今の私の体では、それは涙腺をぶっ壊す爆弾になりかねんと踏

王子候補は他をあたって。

「もう、いいや。」 送られてきたメッセージを見て、僕はそっと携帯を置いた。返事はしない。…

取るに足らないあの星のことを喋らせてくれないか(裏話的なもの)

いわゆる制作中の裏話的な、こだわり的なあれです。書こうかどうしようか迷ったのですが、いや…

髪撫でた 心揺らした 君がいた

秋、  伸びた。 冬、  切った。 春、  染めた。 夏、  結んだ。 あの人が求めた女…

拝啓、星向こうのあなたへ。

今回、動画で参加させていただいている #ナイトソングスミューズ もうひとつ、参加させてい…

彗星と旅した銀河の果てに、君がいた。#ナイトソングスミューズ

Night Songs コンテスト * Muse杯 へ参加させていただきます。 企画の詳細はこちらです。…

くコ:彡「好きな人になりたい」

ふわふわと揺れ動く栗色の髪 両の腕にすっぽり包まれてしまいそうな背丈 りんと鳴る鈴のような…

【短編小説】珈琲フィルターメンタル女

◇ 今日「も」あたしは、心が折れた。それはもうポキッと。そんな名前のお菓子なかったっけ。考えてたら久しぶりに食べたくなった、帰りにコンビニ寄ろう。それにしても何度折れたらあたしの心ってやつは頑丈になってくれるんだろ、といくら考えたところでかるーく折れてしまうこの弱っちい心は強くはならなくて、関係ないことに思考を飛ばしながらなんとか気を紛らわせ、先輩の雷が過ぎ去るのを耐えていた。幸い、雨はまだ降っていない。一雨来る前に雷、おさまってくれ頼む。 「ちゃんと話きいてんのかお前!