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創作箱

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蔦縁ヨウの創作作品集です。小説、短歌、詩など。
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#note初心者

創作のきっかけにどうぞ 「10のお題」シリーズ

同世代の創作者さんならきっとピンとくるのではないか、と思うのですがいかがでしょうか・・・い…

Twit短歌

馬鹿みたい 「140字が 全てだと  思わないでよ」 心に秘めて (ツイートで全部決めつけら…

ラケナリアの花束を贈ってあげる

何度も息を整えて書きあげた手紙に 手になじみ始めた銀色の塊を添え もう二度と振り返らないと…

お散歩日和、カラフル日和

鍵、財布、携帯。それと、お気に入りのサンダル。 特に目的はない。 ゆるゆる、歩いてく。 …

「持たざる者のオトアソビ」

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耳馴染みのいい音を選んで拾って並べて そこに意味はなくて 「形から入るタイプなんです」と…

甘い時間で残酷な呪いを

大嫌いなブラックコーヒーが酷く甘く感じて、思わず鼻で笑った。 腫れぼったい目は何を塗りた…

王子候補は他をあたって。

「もう、いいや。」 送られてきたメッセージを見て、僕はそっと携帯を置いた。返事はしない。いわゆる既読スルー、というやつだ。これできっと、あの人はまた悲劇のヒロインになるのだろう。さしずめ僕はヒロインを虐げたモブAってとこか。こないだまでは姫を救う隣国の王子、ぐらいの位置にはいたのかもしれないけど。 ◇ 社会人になり、職場と家を往復するだけの日々が始まって数ヵ月。ふらっと遊べるような友人は、遠く離れた地元にしかいない。人恋しくなって、なんとなくSNSを始めた。とりあえず、

取るに足らないあの星のことを喋らせてくれないか(裏話的なもの)

いわゆる制作中の裏話的な、こだわり的なあれです。書こうかどうしようか迷ったのですが、いや…

髪撫でた 心揺らした 君がいた

秋、  伸びた。 冬、  切った。 春、  染めた。 夏、  結んだ。 あの人が求めた女…

くコ:彡「好きな人になりたい」

ふわふわと揺れ動く栗色の髪 両の腕にすっぽり包まれてしまいそうな背丈 りんと鳴る鈴のような…

くコ:彡×短歌【217文字の恋模様】#100日間投稿マラソン 11日目

優しさが今は辛いの少しだけ 見られたくない赤が零れる (そういうところもすきなんだけどさ…

くコ:彡 イカに挑戦【ごめん、ちょっと世界救ってた】 #100日間投稿マラソン 5日目

「で、そしたらハルカがめちゃくちゃびっくりしててさ!」 「うん、」 「もー驚くのはこっち…

【短編小説】珈琲フィルターメンタル女

◇ 今日「も」あたしは、心が折れた。それはもうポキッと。そんな名前のお菓子なかったっけ。…

くコ:彡 イカに挑戦【見ていられない】

あつい、暑い。見上げる。憎い。 さえぎるものが何一つない、どこまでも続く自由。 あたしは心囚われて動けないのに。 そっと目を細めた。 あつい、熱い。見つめる。信じない。 こちらのほうが温度が高いと、教えられたのは科学の授業。 あたしへの気持ちは冷めてったくせに。 そっとコンロの火を消した。 あつい、厚い。見慣れた、アルバム。 沖縄の海。ネモフィラの花畑。・・・あれ。 ピントあってなかったかな、それならもう、いらないか。 そっと、捨てた。 心理学なんて当てにあてにならない