妄想⇆現実を何往復もしたこの3ヵ月を忘れない。【創作大賞2024最終結果発表を受けて】
長い、長い、10月だった。
長月が10月ではなくて、9月の呼び名なのが納得いかないほど…。
本日12時に、創作大賞2024の最終発表があり、自分の名前がそこにはないことを確認した。
ガッカリはしているけれど、初めて書いた小説を中間に残してもらえたことが大きな励みになり、ありがとうございました!!という気持ちが大きい。
中間発表の夜に以下の記事を書いた。
嘘は書いていないが、内心、狂喜乱舞してるくせに、その本心を悟られまいとかっこつけて書いているような気も…
実を言うと、キモさがにじみ出てしまうと選考に響くのではないかとビビッていた部分もあったりした。笑
9月19日の中間発表の日から今日まで、どんな心境だったかを赤裸々に綴ってみたい。恥ずかしさを乗り越える修行のような記事になりそうだ。
9月19日は舞い上がっていた。
・いつもなら断る誘いを受けてしまったり
・「私は作家先生()なんだから部屋をキレイにしなくちゃ」と急に掃除を始めたり
・授賞式用のワンピースをZOZOTOWNで物色したり
・名刺作成の依頼先に目星をつけたり
・二の腕も痩せておかなくては、と、お風呂でホットジェルマッサージを始めたり
…など、
夢見心地で、地に足のつかない2週間ほどの期間を過ごした。
子どもたちにも「東京に一緒に行こうね」と言っていた。
ところで、自分の書いた小説については、
と少しばかりの自負心を抱いていたのだが、そう思いたすぎるあまり、各メディアさんが出されているコメントを自分の都合のいいように解釈して脳が暴走を始めていた。
ポプラ社文芸編集部さんが出されていたこちらの記事の中の、
「粗削りでもかまわない」の、その許容範囲に自分の小説がなんとかねじ込めないか、と祈るような気持ちでいたし、
双葉社さんが出されてたこちらの記事の、
自分の作品が「現代性を反映した新しい視点の恋愛小説」と認識してもらえたりしないかなぁと願っていたし、
メディアワークス文庫編集部さんのこちらの記事を読んで、
「共性する私たち」で伝えたかった、「マイノリティってなんだよ」「境目なんてないのでは」というメッセージが、作品の売りになっていたりはしないだろうか、という希望的観測にしがみついたりした。
しかし…
創作大賞2023の受賞者の方の投稿で「中間発表後、10日程でnote社から受賞のメールが来た」という情報をたまたま知ったために、9月30日あたりから、幸せな妄想世界に暗雲が立ち込める。
狂ったようにスマホのメールをチェックし、そのことばかり考えすぎて、自律神経失調症のようになり寝込んだ。笑
「私の人生、ずっと体調不良じゃん…消えてぇ…」と思うほど、どん底に落ちた。「経験のない素人がなまじ中間に通っちゃうとこうなる」の悪い見本のようだった。そしてそのまま、次男のマイコプラズマウイルスを頂戴した。病は気からを痛感。
そうして、10月の2週目に体調は回復し、それとともに、妄想世界も終焉を迎えた。
つまり、吹っ切れた。
「今回はダメっぽいけれども、加筆・修正してまた出してみたい気もするし、ほかにも書いてみたい物語もあるし、noteでエッセイ風な記事も書き続けたいし、書くことがライフワーク兼収入になるような生き方をしたい」と前向きな気持ちに切り替わっていた。
吹っ切れたと言いながら、
「今年は作品が多いから、選考に時間がかかって昨年より遅い受賞連絡になる可能性もあるかしら…」
「私の作品を多数のメディアで取り合いしていたりして…」
「あああ、残念賞でいいから受賞してえ!!」
妄想と現実、傲慢と謙虚を行ったり来たり、脳内だけが忙しかった。ちょうど今の時期の奈良の旅館並みに(京都ほどではない)。
夢を見させてもらった。しんどさもあったが、なんだかんだ楽しい3ヶ月だった。
往生際悪く、最終発表までは願掛けでアルコール断ちを決めていたため、さきほど、ケース買いしているビールを1本、冷蔵庫に入れた。
昨日作った餃子の残りがあるのが救いだ。
創作大賞2024、受賞された方、おめでとうございます🎊
(これから四ツ谷で授賞式か…いいな…)
オマケ
小説を書き終えてから、9月末までの幸せな妄想期間に、「サインの練習」をし、「受賞のコメント」を何パターンか書き、「共性する私たち」が出版されたイメージを膨らませて楽しんでいた。それをここに残して成仏させたいと思う。
①サインの練習
②受賞のコメント
——もう少しあるけど、くどいので割愛——