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きっと、十人十色どころじゃない。

「働きたいから、働いている」
「働きたいけど、働いていない」
「働きたくないけど、働いている」
「働きたくないから、働いていない」

※ここでの「働く」は、労働で収入を得る、の意。

専業主婦の生活に限界を感じて、「働きたい熱」が最高潮に高まっていた2年前。

そのとき、下のような図を書いて、「あなたはどこに当てはまる?」と、こういう質問を面白がってくれそうなママ友数名にリサーチしたことがあった。

なぞのポジショニングマップ

専業主婦の自分が、育休復帰でもないのに、これからわざわざ、1歳の子を保育園に預けて働く。自分の可能性を諦められなくて。

だけどそんな自分の選択が怖くて自信がなくて、周りの人の現状や想いを知ってみたかった。それで、自分の本音をあぶり出してみたかった。
自分に自信を持ちたかったんだと思う。

結果的に、自分の想いを浮き彫りにするには良かったのだが、このポジショニングマップは、機能としてはイマイチだった。

同じ位置にポジショニングされた人たちでも、考えていることは微妙に違うから。

例えば、「働きたくないから、働いていない」を選んだ数名の話を聞くと、

  • そもそも労働に興味がない

  • 働きたくないわけじゃないけど、今の生活が楽だから、旦那に文句言われるまでは専業主婦でいる

  • 働きたくないわけじゃないけど、人間関係が面倒くさすぎて、働く気力が湧かない

と、ちょっとずつ「働きたくない」に対するニュアンスが違っていた。

そして、ママ友たちのその感情は、何かのきっかけであっさり変わる流動的なものかもしれないし、聞き取れなかった想いもあったかもしれない。

心の中に抱えているいろんな事情が絡み合っていて、そのとき答えたものだけが答えじゃなかったんじゃないかと、今になって思う。
自分がそうだから。

私は血液型占いやMBTI診断のような性格診断などが大好きで、HSPの中でもHSS型HSEだとか、とりあえずの分類を知るのは、ある程度の傾向を知れたり、自分の居場所ができたような気になって、落ち着く。

だけど、例えばAからⅮまでの中で、複数人がAに分類されたとしても、背景や、抱えているものは絶対に異なっているし、仮に全員が同じ言葉で想いを表現したとしても、言いたいことはきっと違うだろう、ということを忘れたくない。

誰に対しても、
「こうだから、こういうところもある」けど、
「こうなのに、こういうところもあるんだ」を面白がって、尊重していける自分になっていきたい。

先入観や思い込みをかなぐり捨てて。

そうやって、一人一人に光る魅力を言語化していくことに、いい加減、挑戦してみたい。

十人十色では絶対に収まらない、一人で何色も繊細な色彩を持つ人たちに、出会っていきたいのです。

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長橋 知子
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