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もうこの業界の自給自足は無理なのかと果てしなく途方にくれた話。

年末年始に年越し旅行で和歌山へ行った。

本音を言えば、「この時期は割高だし、わざわざ今行かなくてもなぁ」という思いもあったが、あくまで3世代でそろって年越しをするという目的遂行の一手段として……。

我が家はいつも、湯快リゾートとか、大江戸温泉物語とか(あれ?統合したんだっけ)大人1名1~2万円程度の宿を押さえることが多い。
今回も似たような価格帯の、昭和感満載のホテルに泊まった。つまり「庶民の贅沢」にふさわしい宿である。

このくらいのお宿には、私の勝手な感覚だが、外国人の従業員が2,3割ほどいらっしゃるイメージだ。

年末年始だったから、もう少し多かったかもしれない。
フロント、食事会場で、ほぼ外国人スタッフからサービスを受けた。

外国人スタッフがいやだとか、もちろんそういう意味ではないが、
日本人が日本国内でサービスを受けようとしているのに、外国人の力を借りなければそれが成り立たないのか、と思うとなんとなく、「むさぼっている感」があり、ふといたたまれなくなった。

日本人の日本ならではのサービスを受けたいと思うなら、それ相当の金額を払って高級旅館へ行くべきだろう。

そんな金額を払える層でもない庶民が外国人の労力をお借りしてまで贅沢しようなんて、ムシが良すぎないか。急に自分たちにイライラしてくる。

了承を得ていないのに、お客様の食事を勝手にむしゃむしゃと食い散らかしている千と千尋の神隠しの千尋の両親になったかのような気分になるのだ。そのうち私たちは豚になるだろう。せめて子どもたちだけは、豚にしないでやってください……豚になってもそのような命乞いはするだろう。

しかし考えてみたら、宿泊業界だけでなく、特に外食業界や建設業界では、もう当然のように外国人の労働力なしでは成り立たなくなっているんだった。

もう20年近く前だが、北海道から上京した際に、外食チェーン店では外国人従業員ばかりで驚いた記憶がある。北海道では当時はあまり見かけなかったので、さすが大都会は外国人が多いんだなぁくらいしか思わなかったが。
コンビニ店員さんも外国人だらけだった。

また、建設業界で働く兄がいるが、ベトナム人や中国人のお世話をすることもあると、もう何年も前から言っていたんだった。

外国人の労働力を借りないと成り立たない国内サービス、という先細り感と、搾取している側に意図せず回ってしまったようないたたまれなさで、胸がギューッとなる。

アボカドやバナナを美味しくいただいても、ユニクロやDAISOで買い物を楽しんでも、似たような気分になる。なんかごめんなさい、という気持ち。(DAISOの商品で「日本製」の文字を見ると無意識にホッとしていたが、日本で外国人労働者に作ってもらってたらどうしよう。急に不安になってきた…)

この件については、
「まず自分にできる〇〇からやっていきます」
というアイディアも皆無だ。
仕方ないと割り切るしかないのだろうか。

ただただネクラな不安を垂れ流す記事となってしまったが、12月31日から抱えていたモヤモヤをちょっとだけこの記事を以て手放したいと思う。


参考までにこんなサイトを貼っておきます。


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長橋 知子
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