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何を、どんな視点で、どう表現するのか。【創作大賞2024中間選考結果を受けて】

今朝、抜け毛がひどいわりにボサボサになった頭をリセットしに、3ヶ月ぶりに美容室に行った。

サッパリしたうえに抜け毛対策も教わり、気分軽やかに、図書館へ行こうと思い立つ。図書館の駐輪場に自転車を停め、ふと気になってスマホを取り出したのが12:20頃。noteを開くと、創作大賞2024の中間審査が発表されていることに気づいて息を呑んだ。いや、呼吸が止まった、の間違い。

ハタから見たらめちゃキモいすばやい動きだっただろう。応募した「恋愛小説部門」をすぐさまクリックして、下へ、下へ、下へ———。

・・・名前ある。本当?

一回閉じて、もう一度見る。幻覚じゃないよな?

動悸が止まらない。心拍数が大変なことに。汗だくで、近くのベンチに座り込む。
手が震えて、力が入らず、スマホを持っていられない。

実は、今週に入ってからというもの、狂ったようにnoteをチェックしていた。11:00、12:00、18:30など、キリのいい時間には必ず。ソワソワして、1人でいると何も手につかなかった。過去に受賞された方の作品を夜中まで読みふけったり、協賛メディアから出されている「◯◯がいま出会いたい作品像#創作大賞2024」を半ば願掛けのような気持ちで毎日読んだりして…

また、お恥ずかしながら #恋愛小説部門  のタグもほぼ毎日チェックして、「人気」や「定番」のソートで出てきた作品をチェックしていた。タイトルやあらすじで気になった作品には目を通した。

不思議なことに、唸るような素晴らしい作品に出会ったときに、その作者に対して「ライバルだ」とか「負けた」などという感覚は湧かなかった。何か、伝えるべきメッセージを抱えて、独自の視点で、磨かれた表現力を以て発信してくれている、という敬意が上回った。世の中を少しでも良くしたいと思っている同志のようにも思えた。かなりおこがましいけど…

ベンチに根の生えそうな尻をやっとの思いで持ち上げ、図書館に入り、借りたかった桐野夏生さんの本を探していたら、本棚と本棚の間で動けなくなった。

中間審査は、最終結果ではない。それでも、胸がいっぱいで、座り込む。

「そのテーマで」「その切り口で」「その表現で」書いていいんだよ、と言ってもらえた気がして、視界がぼやけた。

そうか。
何を、どんな視点で、どんな表現で、誰に、どんな形で届けたいのか。

結果はどうであれ、それを念頭において、これからも何かを書いていくぞ、と思った、そんな1日になった。

「共性する私たち」を読んでくださり、スキやコメントを送ってくださった方々に、心から感謝いたします。ありがとうございます。


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長橋 知子
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