創造力と日々の仕事
1. 創造力がある人、創造力が引き出せない人
"創造力”とは何でしょう。
"想像力”とは異なります。
単なる思い(想い)ではなく、イメージを持って創り上げる、
「0」から「1」、すなわち「無」から「有」を生む、そのような力ではないでしょうか。
白紙の画用紙に絵を描くような、感性に似た力です。
想像力は誰でも持ち合わせしていると思いますが、"創造力”は"想像力”とは少し違うように思います。
今回はモノ創りの"創造力”ではなく、感性を軸とした"創造力”について触れていきます。
「創造力がある人」「創造力が引き出せない人」、いろいろな人との関わり合いが日々行われています。
人との関わり合いという視点からみた"創造力”は、人との関係性の中では無くてはならないものであり、大切に育てていきたい力だと私は考えています。
特に仕事上、取引先やお客様との意思疎通は、家族や友人と比べてかなり難しいですよね。
このようなとき、この"創造力”こそが仕事をする上で重要な要素であり、それが仕事の原動力になるものではないでしょうか。
2. 創造力が引き出せないとどうなるのでしょう?
"創造力”を引き出せないとどうなるのか、見ていきましょう。
1)コミュニケーションの質が低下(お互いの意図が伝わらない)
・頭の中で想像していることが、思うように伝わらない
・相手の意図を正しく受け入れられない
2)問題を解決する力が低下
・物事の本質を捉えることが難しい
・問題に対して的を得た対応ができない
3)自己成長の機会を逸失
・自分自身の成長にも自らブレーキをかけることになる
・成長の機会を逃す
4)モチベーションが低下
・受け身の姿勢になりやすい(自分事化ができない)
・やる気も起きにくい
5)イノベーションが欠如
・現状維持が基本となり、新しいことへの挑戦ができない
これが"創造力”が引き出せない状況です。
3. 創造力を持って仕事を!
このように考えていくと、ビジネスの世界ではいかに"創造力"が大切かがおわかりいただけるかと思います。
言い換えると、"相手の立場に立つ”でしょうか。
「相手が何をもとめているのか」「それに対してどのように対応するのがベターなのか」です。
"創造力”は、仕事の質・量・成果を決める根本的な要素です。
お互いが"創造力”のある関係を築くことができれば、きっと仕事もスムーズに進展していくことでしょう。
4. 大切にしていきたいこと
"創造力”が欠けているコミュニケーションが多い社会ですが、夢を持った日常や社会生活には創造性をもった自己の実現が欠かせません。
デジタル化が進む世の中、お互いの意志の伝達手段としてメールやチャット等のツールは有効ですが、本当の意味での言葉のキャッチボールには成り得ません。
それは創造性のないデジタル化した言葉の羅列にすぎないのではないでしょうか。
こころ(心)は、生きた言葉を通じて伝わります。
それには"創造の力”が欠かせません。
私自身も大切に育てていきたいです。