ライフ・シフトの本を読んでみて
「LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 100年時代の人生戦略」の本を読みなおしてみた。
この本は出版されたとき(2~3年前?)に一度読んでいて、これからの生き方にすごく共感を得たことと、その後の「人生100年時代」のキーワードとともに印象に残っていた本だったが、、、
肝心の中身についてあまり記憶していなかったので、この機会にもう一度読み直すことにしてみた。
この本の理解している内容を、ざっくりとまとめてみると、
これからの時代を生きる我々は長寿化していることから、従来の「子供の頃に学校で学んで(教育)、一つの会社に就職して勤め上げて(仕事)、退職金と年金で老後を過ごす(引退)」という生き方を歩むのが困難になっている。
そんな時代を生き抜くためには、従来の「教育→仕事→引退」の3つのステージのみでなく、長期化している仕事のステージを複数回移行する「マルチステージ」の生き方が必要になるとのこと。
そして、自分の人生の土台や大切にしていることを見据えながら、画一的な生き方に捉われず「変化し続ける生き方」を生涯続けていくことが大切になる。
そのためには、お金やモノといった有形の資産のみでなく、健康・家族・キャリア・スキル/知識・人間関係といった無形の資産も形成し続けていき、両方の資産のバランスを取る必要があるという点が強調されていると思う。
最初に読んだ時は、従来のサラリーマン人生に警鐘を鳴らした本、その後のメディア等で起業、副業を促す本、というイメージを少なからず持っていたが、改めて読んでみるとそこが本質ではないと感じた。
今のサラリーマンは無形の資産が形成されないまま老後を迎えるケースが多いとのことで、これから70歳、80歳まで働く人生が当たり前になる時代に、定年退職後の生活資金をどうするかという問題に直面してしまう可能性は確かに高くなるとは思った。
ただ、それがサラリーマンのままでは将来危ないですよ、起業・副業しましょうよ、ということではなく、
サラリーマンでもいい、起業・副業してもいい、大事なのはこの本にも書いてある無形資産を育て続けていくことが大切なことだと思った。
この本では無形資産を「生産性資産」「活力資産」「変身資産」とカテゴライズしているが、これを自分の身の回りのことに落とし込んでみると、
・ 年齢に捉われず、常に自分のキャリアを構築し続けていくこと
・ 自分のキャリアが時代に合わなくなったら、キャリアを再構築する勇気とマインドを持って、キャリア移行していくこと
・ 食事、睡眠、運動といった健康に気を配ること
・ 多様な人間関係、仲間を持ち、交流を続けていくこと
・ 常に新しいことに取り組んでみること
他にもたくさんあると思うけど、年齢を重ねるごとに失われがちな「好奇心」や「チャレンジ精神」を大事にしつつも、あまり構えることなくまずは仕事以外の活動を広げることから意識してみようかと思う。
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