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娘よ、君は勝ったんだ。

先日、娘の保育園の運動会が行われました。

コロちゃんの影響で昨年は園児のみの参加だったため、保護者が参加しての運動会はこれが初めて!

ずうっと楽しみにしていました。

娘も気合十分で、運動会の練習で一生懸命ダンスをしたりかけっこしたりしていました。

特にかけっこには並々ならぬプライドがあったよう。

身体も大きくかけっこに絶対の自信があった娘。
でも実は同じレースで走るSちゃんもなかなかのスプリンターで、園での練習では熾烈な争いを繰り広げていたようです。

娘は練習で2位になるものならひっくり返って号泣、ときには1着でも泣き崩れるという保育士さんも困惑する状況になっていました。



むかえた本番。
順々に子供たちが3人組で駆け抜けていきます。

ニコニコ顔で走っていく子。
スタートがなかなか切れない子。
運動会の空気感にドキドキして号泣して走るどころじゃない子。

みんなの姿にキュンキュンしながら、わが子の順番を待ちます。



ほかのみんなが走り終わった最後のレースに、娘の姿はありました。

女子4人のレース。

両端にひかえる娘とライバルのSちゃんは、先生の方を見つめ真剣そのもの。

残る二人はニコニコちゃんとエーンエーンちゃんで、この対比がまず面白い(笑)

娘はというと、最初こそ足が白線を超えないように確認していたものの、先生の「よーい」の掛け声が響いたとたん、がっつり白線を超える気合の入りぶり。
世界陸上なら一発アウトだがこれは3歳児のレースなのでまぁいいとして。


先生の「ピー!」という笛の音で一斉に走り出した娘とSちゃん。

2人とも早い早い!!
でも娘が若干リードしている!
やはり体が大きいというアドバンテージは大きいか!

などという実況中継なぞしている暇もなく、私は全力で娘を応援していた…のですが、娘の進行方向がおかしい。


まっすぐゴールを目指すSちゃんに対して、Sちゃんの方向を目指して、斜めに走っていく娘。

無事にゴール直前でSちゃんを妨害しながら、1着ゴールすることができました…。



ゴール直後の2人の様子がチグハグすぎてまた面白かった。

2着になったことに気づかずご機嫌なSちゃん。
に対して、ゴール直後に泣き崩れた娘。

体育館に娘の悔しさ溢れる叫び声が響き渡る…。



あとになって娘になんで泣いてしまったのか聞いてみると、「負けっちゃったから」という説明。

撮影した動画を見せて、「ほら、勝っているよ」と伝えると、娘は両手から1本ずつ指を出して言いました。

「こうやって(1本の指がずっと前にあって、もう1本がずっと後ろにある状態)勝ちたかったの。」

ようするに、ダントツ文句なしの1番になりたかったということか…!

なんと…3歳にしてそこまでのプライドをかけっこに持っていたとは。
もう乾杯である。
何も言うまい。



いや、やっぱり一言だけ言わせてほしい。


きみ、
まっすぐ走ったら、
多分ぶっちぎり1番になれたよ。

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