数値化の魔力
質より量を求めよ
概要
どんな仕事でも量的な評価をすることで成果をあげやすくなるといいたい
きっかけ
1月より新たな部門を管掌することになり本屋で衝動買い
読後記
そんなに面白くない。しかも、使えない。質的な評価と量的な評価をすること、定量的に業務を記述しようとすることで、やるべきことが明確になる、というものだが、定量化できない人が、明確にできるようになるまでに挫折しそう。
量で業務の目標管理をすることでストレスが減る。当然でしょう、情報が落ちているんだもの。考えることが減るし。
ある程度、ルーティンに落とし込めるぐらいの固い種類の仕事であれば、それでもいいと思う。一方、構造化できないものの中から気付きや直観を得るような柔らかい仕事だと、量的な評価はかなり高度になりそう。そして、やったことがない仕事で定量評価しても、やった人しかわからない。私もそうだった。
プロセスの状態を示す数値で現状把握する、というが、そもそも現状把握を始められない人の、始められないという悩みに解を出すことがこの手の本に求められていることなんじゃなかったっけ?
仮に解に応えたとしても、続けることへの合意形成がもっと難度が高そう。数値化するもんだよね?という当たり前が前提の環境には合った本だろうけども。
キーエンス×わかりやすい解、でわかった気分にしてくれる本ではある。実践できなくて終わりそう。あれこれ考えると誰に向けて発行されたのだろう?と。
実際にはこういう段取りなんじゃないかな。
一緒に定量できるか考えてみようか?という言える関係をつくり、
課題やもやもやエピソードを洗い出し、
周囲がエピソードを構造化し、考えるテーマやスコープを絞り、
その絞った範囲の中で、本人が現象や事象を書き出し、
現象について感覚値からフェルミー推定してみせる
じゃあ、本当にそうなのか、確かめてみよっか?
と。
この本を読むだけでは成果はあがるようにならない、と思う。
(おわり)