眼差し

ふと…
気配に気づき
顔を上げると
君に
よく似た人と目があった
それは
少し肌寒い風が
色づいた木々の葉を揺らす
ほんの一瞬の出来事
忘れようとしていたのに
思い出した

そっと覗き込むような眼差し
私の名を呼びながら
じっと見つめてくれた
もう

2度と見ることなどない

その瞳

空を見上ると

鱗雲が

滲んでいた…

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