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バックホーム
・最初に
連日盛り上がりを見せるオリンピック。
いや~、凄いですね!
様々な競技で見応えのある場面が日夜繰り広げられ…。
ニュースで結果を見ているだけでも、胸が熱くなりますね。
四年に一度の祭典。
しっかりと楽しまねば。
オリンピックの連日の盛況ぶりがスポーツ界の話題の中心となっているが、海の向こう「MLB」も8月の佳境を迎えようとしている。
今年日本人に一番馴染みのある球団、大谷選手の所属するドジャース。
クレイトン・カーショー投手が戦線に復帰したり、八月以降には負傷したムーキー・ベッツ選手やマックス・マンシー選手が戦列に復帰するといわれてますね。
山本投手も8月2日からブルペン登板を再開するとか。
怪我人が続出しているだけに、主力級の選手達が戻ってくるのは心強いでしょうね。
シーズンも勝負の8月を迎えようとしており、ここからの展開も楽しみです。
さて、メジャーでは毎年7月いっぱいまでのトレード期限で多くの選手が移籍する。
ドジャースもこのトレード期限ギリギリで計6選手を獲得したとか。
優勝争いを繰り広げる上位チームと、下位に沈むチームと分かれるこの時期。
上位チームは積極的にチームを補強し、下位チームは主力選手を放出し、未来を見据え若手選手を獲得する傾向がある。
なのでトレード期限デッドラインでは、様々な駆け込みトレードが行われるんでしょうね。
・ヒューストン・アストロズ
ブルージェイズの菊池雄星投手も7月の後半、ヒューストン・アストロズにトレードされましたよね。
何でも菊池選手一人に対して、アストロズからは三人の若手有望株を放出するとか。
期待されているんですね。
選手冥利につきるというか…。
何かこのへんが日本のトレードとはニュアンスが違う気がしますね。
菊地選手は現在130奪三振を記録し、ア・リーグ全体で奪三振数は10位という位置につけている。(奪三振率は6位)
そういった点も好材料だったんでしょうね。
いずれにせよ、今後が楽しみだ。
アストロズは現在ア・リーグ西地区で、シアトル・マリナーズに次いで2位の位置につけている。
ゲーム差は1。
競ってますね~。
シーズン序盤は精彩を欠き、借金を抱え下位に沈んでいたが、徐々に盛り返していき、この位置にまで上がってきた。
やっぱり自力のあるチームなんでしょうね。
2022年にはワールド・チャンピオンになってますし。
何よりMLB屈指の打撃陣がチームを引っ張ってますよね。
「小さな巨人」ホセ・アルテューベ選手や、コンスタンスに打ち続けるヨルダン・アルバレス選手。
勝負強い印象をもつアレックス・ブレグマン選手や4番に座ることの多い、ヤイネル・ディアス捕手など打撃陣が良い印象を受ける。
また、現在は負傷離脱中で8月に復帰すると言われている、リーグ屈指の強打者カイル・タッカー選手などが戻ってくれば、リーグ終盤の上位争いに優位に立てるかもしれない。
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画像引用元:full―count.jpより
カイル・タッカー選手と言えば、その華麗なスイングから高校時代には「テッド・ウィリアムズ」と呼ばれていたとか。
打率4割を記録したことがある伝説の打者ですね。
そして2022年シーズンまでグラブを着用せず、素手で打撃をしていたことでも有名。(現在はグラブを着けている。)
2021年~2023年シーズンまで本塁打30本近く打ち、盗塁も去年は30盗塁を成し遂げるという、素晴らしいプレイヤー。
今年も順調に本塁打数を重ねていただけに、負傷離脱は残念ですね。
まだ若く(27歳)、更なる飛躍を期待されるプレイヤー。
早い復帰を楽しみにしています。
ちなみにカイル選手は強肩であることでも知られる。
主にライトを守り、ひょっとしたらシーズン中に菊池選手の投げる時、その送球がピンチを救う場面があるかもしれませんね。
「バックホーム!」
突き刺さるようなレーザービームが!っみたいな。
そんな場面があれば面白いかもしれませんね。
楽しみです。
さて…
・ミニッツメイド・パーク
アストロズの本拠地はテキサス州ヒューストンに位置する。
2000年に開業したミニッツメイド・パークが本拠地だ。
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左翼が約96メートル、右翼が約99.4メートルとなっているのに対し、フェンスは左翼が約5.8メートル、右翼が約2.1メートルとなっている。
左翼の方がやや狭いのに対して、フェンスは左翼のほうが抜群に高いってことですね。
何故左翼がやや狭いか…。
答えは歴史的建造物であるユニオン駅が隣接しているため、このような形になったそうだ。
1911年に開業したユニオン駅。
当時のヒューストンは主要な鉄道拠点とされており、ユニオン駅は翌年さらに2階が造られている。
調べてみると、ヒューストンの市章が鉄道のマークになっており、それがいかに街の歴史と密接しているかが伺えますね。
ミニッツメイド・パークではアストロズの選手がホームランを放った時に、外野左中間後方にある線路上を、蒸気機関車が走るセレブレーションがある。
微笑ましい光景でもあるんです。
ヒューストンの歴史に鉄道関係のものがいかに大切であるかが分かる気がする。
ヒューストンと鉄道…。
・ライトニン・ホプキンス
1912年テキサス州センターヴィルに生まれ、同じテキサス州のヒューストンに移り住んだあと、ホームタウンとしてヒューストンに縁の深かったテキサス・ブルースマン…。
ライトニン・ホプキンス。
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ライトニン・ホプキンス
テキサスで生まれ、テキサスで生涯を通した生粋の「テキサス・ブルースマン」。
生涯で数多くの楽曲を収録し、いわゆる「ライトニン・ブギー」なる必殺パターンも作り出した味わい深いブルースマンだ。
泰然自若にして傲岸不遜…。
そんな言葉が似合う。
ライトニン印のブルース。
このチョイ悪の雰囲気こそが真骨頂みたいな。
ライトニン・ホプキンスの代表曲「Mojo・Hand」の動画をつけてみました。
そのちょい悪な雰囲気が分かるかもです。
激渋ブルースマンなんですよね。
感想は人それぞれですが…。
さて、ライトニンは1946年に初録音を行っており、56年頃まで行っていたレコーディング、そして1960年代以降のいわゆる、フォーク・リヴァイバルによる「再発見」からの活動と分けられる(小出 斉さんの解説参照)。
・バック・ホーム・ブギー
「バック・ホーム・ブギー」(BACK HOME BOOGIE)
ライトニンが1952年、ホームタウンであるヒューストンで録音したとされるブギー・ナンバーだ。
「タンタン…」っと聴こえる足音。
ジョン・リー・フッカーのブギーのリズムにも似ている。
ジョンの「ブギー・チレン」がヒットしたのが1949年。
当時のスタイルの一つに確立されてたのかもしれませんね。
エレキをご機嫌に弾くライトニン。
一つ一つのフレーズが味わい深いですね。
「ベイビー…」
故郷を離れて知り合ったと思われる彼女に、「俺に腹立てんじゃねえよ」と何やら不穏な気配。
まあ、軽快なブギなリズムと調子の軽い感じで歌うライトニンの雰囲気が、そんな感じには感じませよね。
失礼に言うならば一種の軽薄さすら感じる…みたいな(^^)/
「I‘m goin‘ back home」
俺は故郷へ戻るのさ
和訳 中山義雄氏参照
ライトニン自身がこの歌の主人公かは知らないが、どうやら地元に戻る話をしているみたいだ。
「fall down on my knees」
それで跪いて祈るのさ
和訳 中山義雄氏参照
跪く。
そして祈る。
祈るといえば、やはり神様に祈るのだろうか。
どこで祈るのか…。
それは分からないが、この「祈る」っていうニュアンスは歌詞に組み込みやすい一つの事象なんでしょうね。
そして、それだけ意味を持つ…みたいな。
なので、聴く人が違えば歌詞の意味合いも変わってくるのかと思ったりする。
それに近い感想を記事「真夏」でも書いてます。
記事はコチラ。
ちなみに「down on my knees」のくだり。
それに近いフレーズというか、あるんですよね。
エリック・クラプトン…クリームのカヴァーで知られる、ロバート・ジョンソンの楽曲「クロスロード・ブルース」。
冒頭で「fell down on my knees」っと出てくるわけで…。
こちらは、そのあと思い切り神様にお願いをしている描写が描かれている。
跪くのはある意味その行為を表しているのかな?
っにしてもブルースの歌詞は中々興味深いところがありますね~。
対するライトニンの故郷へ帰る主人公。
俺はしょうもねえ恥知らず、たまに祈ることもねぇ
祈ることはないそうで…。
神様の怒りに触れるかもなんて言ってる始末。
ある意味どうにでもならあ~、っみたいな感じか。
ヤサグレ感さえありますね。
・結論
さあ、ラスト主人公は彼女に向かって…
「Take you down the line」
お前サンも一緒に汽車で故郷へ連れて行くよ
和訳 中山義雄氏参照
故郷で一から彼女と出直すって感じか?
だとしたらめでたし、めでたし…なんでしょうね。
まあ、良いんでしょうけど。
「お前さんを故郷へ連れて行くよ。」
っでも良いかなと思ったりしたんだが、そこにあえて「汽車で…」っと付け加えたのは…。
ポピュラーな移動手段だったから。
恋人関係などのテーマで「line=汽車」というアイテムが使いやすいから。
「バック・ホーム」感がより出やすいから…。
どれもあるのかもしれませんね。
あと一つ付け加えたいのが
ライトニンはヒューストンを拠点としていたから。
ヒューストンは「鉄道」の街でもある。
いわば汽車は「シンボル」のようなもの。
日常で街に接するうち、ライトニン自身の思い入れのあるシンボルのようなものになったのかもしれない。
ミニッツメイド・パークに隣接する歴史的建造物でもあるユニオン駅。
建設されてから70年以上にわたってヒューストンの主要な都市間旅客ターミナルとして機能したそうで…。
その様子を見ていたかどうかは知らないが…
拠点として人が鉄道に沿って、出入りする様子が「バック・ホーム」のヒントになったのかもと思ったり。
そう考えると面白いですね。
街の歴史が一人のブルース・マンの心象に繋がっているとも考えれるわけで。
古今東西問わず、題材となるものは近くにあるものからヒントになっているのかもしれませんね。
どうなんでしょうね。
答えは分かりませんが…。
「バックホーム」はヒューストンの地に…。
そんな感じですかね。
以上です!
記事を最後まで読んで頂き誠にありがとうございます!!