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積み重ね
時間のあるときにわりと見ている番組がある。都会から新たなライフスタイルを求めて地方に移住する人達を追った番組。その名も『いいいじゅー』。
慣れない土地に移り住む事の楽しさや苦労を描き出すドキュメント。移り住む理由は人それぞれあるけど環境を変えることって単純に勇気がいるし、まず仕事どうする?そして住まいは?家賃は?土地勘ないけど……っと真っさらの状態から移住する事は凄い事だと思う。
そして番組を見ていると割と手に職を持っている人が移住しやすいのかなという印象も受けた。何にせよ移住する事は大変なこと。あまり距離が離れていない引っ越しだけでも大変なのに(笑)
かく言う自分も地方の大自然溢れる場所が故郷。街の暮らしも田舎暮らしもそれぞれ良い面もあり、悪い面もある事は普段の生活で感じている。ただ一旦慣れてしまうとどちらにせよ住めば都であるし、離れるとなると一からのスタートになってしまう。
誰しもが今の暮らしがあり、その場所で積み重ねてきた事やものがある。
仕事であり、家族であり、友人であり、ある人はマンションがあったり、持家があったり…
今の暮らしを全て変える事はなかなか難しい。今あるものを捨て移住を決断し、奮闘している姿は単純に応援したくなる。そして自分も地方出身という事がその気持ちに拍車をかける。
少し触れたが自分の生まれ育った場所は自然豊かな場所。子供のころには山にカブトムシを取りに行ったり、川で遊んだりした。確かその頃はまだメダカがいた記憶がある。違うと思うが井上陽水の『少年時代』の世界感をそのまま切り取ったような暮らしだった。
いつしか故郷を離れ、時間が進むにつれ自然の移ろいはそのままに、自分を迎えてくれる。だが少しづつ家の気配がなくなり、草木が生え、やがて家のない景色に変わっていっている現状がある。たまに帰省し、家があった場所が普通の風景に変わっているのが何とも寂しい感情になる。
時の流れとはいえ、かと言って自分にはどうしようもない。何かできるわけではない。自然と望郷の念は沸く。とはいえ今の暮らしは大事だ。この場所で自分が培ってきた事がある。離れようとは思わない。何とも煮え切らない文章ですが(笑)
無論全ての地方がそのような現状ではない事は断っておきます。ところによっては自分の故郷のように、時を刻んでいる場所があるのもまた事実。
インターネットで検索すると、各地方でも人々を誘致しようと仕事紹介や空き家紹介、移住した先輩のインタビューや地域町おこし協力隊を募るなど、受け皿をいくつも作りUターンやIターンの促進活動をしている。
番組を見ていて色々な思いが胸の中に去来する。そして移住をされる方には、行った先で本当に幸せになってほしいし、行った先がどんどん活気づいていったらそれは素晴らしいことだ。間違いない。
自分は果たしてこの先どのように考えていくのだろう…。
分からない。
一つ言えるのは今の場所で、日々できることを一生懸命に積み重ねていくしかない。
その先に何か見えるかも。
煮え切らないですが(笑)
最後までお付き合い頂き誠にありがとうございます。