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紅葉から #シロクマ文芸部

シロクマ文芸部さんの企画に参加させて頂きます。

ヨロシクお願いします。

「紅葉から」


赤い紅葉の葉。

枯れんがための燃ゆる色。

忘れられんがための情熱の色。

見落としていた

奇妙な陶酔

深い季節のわだかまり

見えない痕さえ残らない。

何もかも

過ぎた時間だけが反芻していく。

消えていくには

見事すぎる。

燃ゆるような渇望。

赤い紅葉よ。

失う時を感じるには惜しすぎる。

失っては消えていくもの

再構築される日々

燃え尽きようとする紅葉の葉には

形容する言葉が見つからない

ただただ世界が変わるように


紅葉の季節ですね。

帳尻合わせのように気温がグッと下がり、慌てて冬の支度を。

いや、マジで大変💦

年々季節の「ジェットコースター化」が進んでおり、こないだまで温かいな~、なんて思ってたら急に寒くなったりと。

四季が不明瞭になっていく寂しさ。

慌てた冬支度にその寂しさを感じてしまう。

秋から冬の橋渡しとも言える紅葉の色たち。

今年はいつ頃が見頃なんでしょうね。

晩秋を彩る色付いた紅葉。

その一瞬を楽しみたいものだ。

見事に色付いた紅葉はやがて枯れ落ちていく。

冬の訪れを感じる瞬間でもある。

そう…

紅葉から感じるものは季節の隆盛でもあり、やがて訪れる盛衰を感じるものであるのかもしれない。

紅葉の深紅は燃えるような一瞬の強さ。
そして燃え落ちるような刹那の寂しさ。

相反する二つの意味をこの一瞬に表しているのかもしれない。


「燃え落ちる部屋で踊るように、僕らはゆっくりと終わっていく…。」

現代の三大ギタリストの一人

ジョン・メイヤー。

2006年に発表したアルバム「CONTINUUM」

アルバムに収録されたナンバー「Slow Dancing In A Burning Room」

恋人との別れを描いたナンバー。

別れる前の、感情が徐々に離れていく瞬間を感じるというか…。

そのもどかしさの狭間を歌っている。

何とも切ないナンバーで。

ジョンの声とギターが見事に渋い。

当時ジョンは28歳。

年齢を超えた大人の渋みを醸し出してますよね~。

本当に秀逸なナンバーだ。

燃え落ちる部屋で踊るように、僕らは終わっていく…。

もうどうしようもないことなのか。

始まりの時から終焉の時へ。

紅葉の深紅を想像するに

燃えるような赤は二つの意味を持っているのかもしれない…。

そんなことから連想してジョン・メイヤーの曲を書いてみました。

好きな曲です。


っというわけで今回も参加させて頂きました。

素敵な企画をありがとうございます!

秋の紅葉シーズン

それぞれで楽しんでいきたいものですね。



#シロクマ文芸部






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