オーディオアクセサリー買いました
最近、オーディオのアクセサリーを購入しましたのでご紹介させていただきます。
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DALIのROYALTOWERは、フロアスタンディングタイプのスピーカーとしては本体そのものが小ぶりで高さも低めです。
普段ソファに座って聞いていますがもう少し高さが欲しいとかねてから思っていました。
スピーカー付属の純正スパイク短めだしボードを敷いていないことも高さを稼げない要因です。
しかし、見た目や音質の傾向は大変気に入っているためスピーカー自体を取り替えるつもりはありません。
そんなわけで、スピーカーの高さを稼ぐことと、音質のさらなる向上という二兎を追うことをもくろんでのアクセサリーの購入です。
ただ、オーディオ商品はご多聞に洩れず値が張るもので、ボードなども今までは購入をためらっていました。
万一期待していたほどの効果が実感できないと悔しいですし。
そのような不安を払しょくして、今回ボーナスで思い切って買ったのはスピーカー用のボードとスパイクです。
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ボードは国内メーカー、KRIPTONのハイブリッドオーディオボードのAB-1000B、スパイクはスウェーデンのメーカー、サウンドケア SOUNDCAREのSS6 です。
どちらの製品も、特に高級品というわけでもなくむしろリーズナブルな価格帯の製品です。
なお、AB-1000Bの仕様は幅300mm、奥行400mm、厚さ55mmですが、鋼球サンドを挟み込んでいるため8.5㎏という重量級です。
AB-500という選択肢もありましたが、厚さで10mm、重さで3kg違いますので、より物量の大きい1000の方を選びました。
SS6は6mmのビス穴に適合しますが、SS8というのもあり、これは8mmのビス穴に適合します。さらに、高級仕様の製品もありますがそれなりの価格帯となりますのでご参考まで。
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設置にはどちらにもかなりシビアになりました。特にSS6ですね。
AB-1000Bは、床フローリングと間のガタ付きを無くし、後方と側面の壁から等距離配置となるようにミリ単位で調整し、さらに念を入れて左右のボードの前面のツラが一直線上になるように微調整しました。
部屋や家具の位置などの制約もありますが、その中でなるべく間隔を広く取ったり工夫しながらです。
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次に、SS6についてですが、まずは特徴からご説明しますと、スパイクとプレートが一体化しており、長さが約5cmと長めであることです。これのメリットは、次のような失敗がほとんどないことです。
スパイクを使用された方のうちかなりの割合でご経験があると思いますが、スピーカーのちょっとした移動や角度の変更等でスパイクがプレートからはずれてしまいます。
それでフローリングに傷をつけたり、穴を開けたりという苦い経験をすることが多いです。この辺かなり気を揉むところです。
せっかくのいいボードを早速キズモノにしては、ガッカリとなってしまいます。一体型スパイクを選んだ理由がこれです。
いったん調整が完了すれば、移動や調整がすごく楽で、これが最大のメリットです。
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ただし、一体型のデメリットもあります。それは次のようなことです。
初めてこのタイプの製品を使う場合、慣れたり、コツを覚えたりするのに少し時間が掛かるかもしれません。
4本のスパイクがガタつかないようにするためには、4つの接触ポイントでガタ付きがないようにバランスが取れていなければなりません。
また、この時スピーカー本体の傾き解消のために水準器を天板において、前後方向と左右方向の両方で水平を保つよう、4本のスパイクの長さを調整していきます。
面倒くさい!
でもオーディオって手間のかかるものだし、だからこそできた時の達成感があると思います。
普通のスパイク・プレート分離タイプの製品では、目視によりアンバランスの要因が分かり易いのですが、この製品はスパイクとプレートの接点部分が見えない一体構造で目視ができません。
そこでちょっとした熟練が必要です。とはいっても器用な方なら短時間で、そうでない方もトライアンドエラーしながら掴むことができるでしょう。
そして、バランス調整完了後に重要なことは、付属のナットをレンチでしっかりと締め付けることです。
締め付ける相手は、通常は写真のようなスピーカーに付属のベース金具やスピーカー本体に捩じ込む場合はビス穴でしょう。
ここをしっかり締め付けないと、所期のパーフォーマンスは十分発揮できないどころか、スピーカー本体がぐらつくことで、かえって逆効果となる可能性があります。
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そして、最後にスピーカーの向きの調整です。私は正面を向けています。例えば小学生が行儀よく並んでまっすぐ前を向いているイメージです。人によっては内側に振ったり、外振りにされる方もたまにおられますが、これは好みの問題です。
レーザー光の機材があれば正確に調整できますが、あいにく所有していないので横から透かし見て左右の前面バッフルが一直線になるよう調整しています。銃の照準合わせのイメージです。
なお、メーカーのDALIはTOWERの取説で正面設置を推奨していますので、私の好みと一致しています。
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今回のトライアル、その結果は予想通り、いやそれ以上でした。
高音・中音・低音のそれぞれの帯域で解像度が向上して明瞭性が高まり小さな音が聞こえやすく、かと言って余計な尖った感じなどとは無縁で一音一音が美しく感じます。
定位がしっかりして楽器の位置関係なども以前とは見違えたようで、オーケストラなども豊かな響きと見通しの良さが両立しています。
今回の投資に伴ういわゆるプラシーボ効果による暗示で、実際以上の好感度に捉えられているのかもしれませんが……
CDを取り換え引き換えして、聴き直していま楽しんでいます。嬉しさを味わっています。
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オーディオが好きで予算にも限りがない、という恵まれた方は別としますが、一般的には、私のように良い音の探求と予算とのギャップに悩んだり迷ったりしておられる方、多いと思います。
オーディオに関しては、それぞれのお考えやお好みがあると思いますので、今回の私のトライアルも全ての方にお薦めするようなことではありません。
オーディオってカッコよく言えば〈夢〉や〈ロマン〉だと思います。
今回のトライアルに気を良くして、アンプ用のボードが欲しくなりました。
まてよ、そもそもアンプにもっと投資すべきでは?
しっかりしたオーディオラックも必要か?
ダメダメ、重厚長大の世界に逆戻りや〜
ほんと、オーディオは奥深いですね。
どうぞ、それぞれのオーディオライフをお楽しみください。
※以上の記事の内容は個人の主観に基づく感想であることをご理解ください。