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運転中に地震が発生した時の対処方法

東日本大震災から13年。地震大国の日本で生きていく上で運転中に地震が発生する可能性はゼロではありません。
今回は運転中に地震に遭遇した場合、道路上でどのような対処をすればいいのか、また走行不能になった場合どうすればいいのか等を詳しく紹介していきます。


走行中に地震が発生したら

クルマにはタイヤやサスペンションといった衝撃を吸収する機能が備わっているため震度が小さい場合は気が付かない場合もあるでしょう。

しかし大地震の場合はクルマはタイヤが変形したのかと思うぐらい大きく揺れます。また周囲の街灯や電柱も大きく左右に揺れているため大地震だと認識できるでしょう。しかし焦ってハンドルから手を離したり、急停止してはいけません。周囲のドライバーも地震を認識していたとしても接触や追突の危険性があります。

対処手順

ここで交通の方法に関する教則(国家公安委員会告示)に記載されている大地震時にドライバーがとるべき処置内容を①〜⑤で紹介します。

①急ハンドル、急ブレーキを避けて、できるだけ安全な方法により道路の左側に停止させること
まずはしっかりとハンドルを押さえ、徐々にスピードを下げます。
ハザードを点灯させたり周囲のクルマに合図を送りながら左側に寄せます。

②停止後は、ラジオで地震情報や交通情報を聞き、その情報や周囲の状況に応じて行動すること
焦って運転を再開したりせず、クルマに付いてるラジオやスマホ等でも情報収集をしましょう。

③引き続き車を運転するときは、道路の損壊、信号機の作動停止、道路上の障害物などに十分注意すること

④クルマをおいて避難するときは、できるだけ道路外の場所に移動しておくこと。やむを得ず道路上において避難するときは、道路の左側に寄せて駐車し、エンジンを止め、エンジンキーは付けたままとするか運転席などの車内の分かりやすい場所に置いておくこととし、窓を閉め、ドアはロックしないこと

⑤駐車するときは、避難する人の通行や災害応急対策実施の妨げとなるような場所には駐車しないこと。

停車して様子をみる?徒歩で避難する?

ここで判断が難しいのは停車してしばらく様子をみるか、クルマを離れて徒歩で避難するかです。無理をして運転を続行しても道路環境によっては二次被害に繋がる危険性もあります。
まずは周辺の交通状況を把握することが大切です。
情報社会が加速する今、交通状況を知ることはそこまで難しくありません。しかし災害時はネット回線が混雑したり、デマ情報が拡散されている可能性もあります。熊本地震では動物園から肉食動物が脱走して道路を徘徊しているなどといったフェイク画像も多く拡散され、ここ最近では生成AIの登場によって現実味のあるフェイク動画まで誰でも簡単に作れています。
信頼できるラジオや報道機関、行政、自動車メーカー等が出している情報を元に行動を決定しましょう。

クルマの走行を継続すると判断した場合

建物の倒壊や地割れといった周辺の道路環境の確認が大切です。瓦礫が散乱している場合もあるので焦らずゆっくり走行しましょう。
また停電などによって信号機が作動していな恐れもあります。災害発生時はドライバー同士が互いに焦ってしまい事故に繋がるケースもあります。点灯状況や左右をよく確認して慎重に進みましょう。

クルマを置いて避難する選択をした場合

運転の再開が不可能と判断した場合はできるだけ道路外もしくは左側に寄せて駐車します。緊急車両の通行や防災応急対策の実施の妨げとなる車両は強制的に移動もしくは破損されることもあります。できるだけ道路をふさぐような位置には停めないようにしましょう。
車両火災などの二次災害防止のためにエンジンは必ず停止しておきましょう。また窓をしっかり閉めることで車内への引火予防と盗難対策になります。

すぐ移動できるようにしておく

緊急車両や救助活動の妨げとなった場合に移動が簡単に出来るようにしておくことも大切です。ドアロックはせずキーを車内の分かりやすい場所に置いておきましょう。貴重品を持ち出すことも検討してください。
車内には氏名と連絡先をメモした紙を残し車検証は持ち出します。
車両が移動される場合などに連絡があることがあります。また後日クルマの所有確認をスムーズに行えるよう、車検証を持って外へ出るようにしましょう。

【番外編】高速道路上で地震が発生したら

高速道路上で大きな地震が発生した場合も合図を出しながら徐々に減速していきます。速度域が高いため一般道以上に急停止や急な車線変更は危険です。焦らず、交通の流れや周囲のクルマに合わせて路側帯に停車するなどしてください。
ただ一般道と違い多くのクルマが列をなしており、直接高速道路外に出る地点も限られています。徒歩で避難することを個人で判断するのは容易ではありません。そのためハイウェイラジオや電光掲示板の指示に従って行動するようにしましょう。
また災害派遣として遠方からやってくる緊急車両が高速道路を使用する可能性も高いです。しっかりと左右に自車を寄せて緊急車両が通れる道を確保するようにしましょう。

まとめ

今回は運転中に大地震に遭遇した時の対処方法について紹介しました。
焦らず行動し二次被害をうまない事がとても大切です。また、運転を続行するかクルマから離れるかの判断は自身の情報収集だけでは難しいこともあります。災害時に、どの情報を元に行動を決めるか、連絡はどこにするのかなどご家族やご友人と確認してみても良いかもしれません。

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最後に

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