干し野菜を日々干すということ
干し野菜を簡単に作ることができるようになってからは、
コツコツと、時間を見つけては畑で収穫した野菜を朝干して1日をスタートする、という習慣が続いています。
太陽のありがたさを実感するとともに、
みるみるうちにできていく干し野菜や野草茶、ドライフルーツに、
愛着さえ湧いてきます。
「今日も、いい感じに干されてるねぇ」と
日中、作業の合間に眺めてはつい声をかけたり。
「もうすぐ雨が降ってきそうだ、取り込まなくては」
ということでさえ、なんだか楽しく感じられたり。
干し野菜を作ることを通じて、
自然の太陽という大きなエネルギーや、それによる野菜たちの変化に、
教えてもらうことが大きく、だからこそワクワクするのだと感じています。
「干す時の切り方は、どうしたらいいですか?」と
聞かれることも結構ありますが、
コツコツ干していると、
これが正解!という一つの答えがあるのではないことに気づかされます。
ゴロゴロ大きめに切って、セミドライの状態で煮物にして味が染み込むのを楽しんだり、
薄めにスライスして、完全に乾燥させて長期保存用に、もしくはその場でチップスとして、干したてのパリッとした食感を楽しんだり。
色々と試しているうちに、自分の野菜の食べ方の好みも見えてきます。
干し野菜との付き合い方も、人それぞれだと思うのです。
私は、野菜チップスとしておやつに食べるのが好きなので、
薄くスライスして、完全に乾燥させることが多いです。
噛めば噛むほど、野菜の旨味が感じられて、スルメに似た楽しさがあります。
塩を振ったり、スパイスをまぶしたりしても、より一層美味しくなりますね。
またチップスにしておくことで、時には味噌汁に入れたり、細かく刻んで卵焼きに入れたり、意外と料理にも使いやすかったりします。
もう刻んである状態で、尚且つ乾燥して味も染み込みやすくなっている干し野菜は、日々の忙しい家事の時間の中でも心強い存在です。
野菜チップスは、様々な野菜で作ることができます。
キャベツ、白菜、ケール、等の葉物野菜から、
なす、トマト、きゅうり、ゴボウ、等の根菜や果菜類まで。
ぜひ、「これも美味しいのでは?」と思いついたら試してみてくださいね。
自然との付き合い方から、自分の感性を探る時間もまた、
日々の豊かな時間。
干し野菜づくりは、コツコツ続けていきたい、大切な自給習慣の一つです。