
コロナ禍で、世界中の先生たちが繋がってた。 〜アンテナを立てようと、改めて思う〜
今回、世界のニュースと自分の目標について考えたことがありまして、記事にしてみました。
コロナ禍は世界共通の問題
今までも世界的な問題で、先生たちが集う会はありました。しかし、当事者が限られていたり、加害者や被害者という関係が存在していたり、その問題に対する深刻度や立場に対して、国や地域・文化・宗教間で違いがありました。
でも、そこに起こったコロナ禍。
コロナ禍は、始まった時期のズレは多少あれども、ほぼ同時に、世界中のどの地域でも問題となりました。七大陸全て制覇してしまいました。
コロナ禍でも学びを止めない! は、何も日本だけじゃない。
世界中の先生たちが繋がって、みんなで情報を共有し、そして相談し合うコミュニティが立ち上がっていました。
noteの記事でそれを知る
きっかけは、奈良さんの記事でした。
ケンブリッジ大学とあり、面白そうだったので、早速アンケートに協力しようと思ったのですが、ふと、リンク先がケンブリッジ大学のドメインではないので、協力する前にこの団体がなんなのか調べてみました。
同時多発的な共通意識で、世界中の先生たちが繋がる
なんとなんとなんと。それは世界の先生を対象にしたコミュニティ。
久々におもしろいものを見つけました。
機械翻訳だと思われますが、日本語訳のページがある!
コロナ禍は日本だけではなく世界中で起こったことで、世界中の先生たちが「同時に」直面した問題でした。世界中の先生がお互いの状況に共感して、全員が同じ問題の「当事者」として、同じ立場で、同じ問題について議論できる。
これって今までにはなかった状況だと思います。
この4月に行われたTeacherTech Summitのアーカイブ動画を思わず最後まで観てしまいました。その時間、なんと4時間半!
初のTeacherTech Summitは、4月17日土曜日の午後12時から午後3時(グリニッジ標準時)にライブストリーミングされました。
世界的大流行は、子供たちが質の高い教育を受け続けることを確実にするために、学校が新しい慣行を採用し、適応させる必要性を示しています。
私たちは、パンデミックの間、教師が彼らの実践を非公式に適応させ、共有してきたことを知っています。また、学校が野心を実現できるようにするためには、教師が鍵となることもわかっています。
そのため、私たちは教師に、教育技術を使用した専門知識と実践的な経験を世界中の聴衆と共有するためのプラットフォームを提供したいと考えています。
(TeacherTech Summitの日本語ページをそのまま引用)
発表の内容が全て私にとって役に立ったかどうかは別にして、スピーカーの方々の言葉の端はしに、教育の力を信じて、先生の力を信じていることを感じて、少し胸が熱くなりました。
また、チャットに大量に書き込まれるコメントの滝を見て、世界の各地から先生がこれに参加していることを知りました。
日本からの参加は?
でも、これ、私は知らなかった。日本でニュースになったのかな?(2021年5月6日現在、TeacherTech Summitが日本語で扱われたサイトを見つけられません)。
この動画は次の言語で同時通訳されていました。
アラビア語、ベンガル語、フランス語、ヒンディー語、マレー語、ポルトガル語、ロシア語、セルビア語、スペイン語、ウルドゥー語。
この動画は残念ながら日本語の字幕はついていませんでした。
日本語訳されないと情報にアクセスしない
ふと。
上の動画、10の言語で字幕が表示されている。その人たちは英語がわからなくても、参加できたということです。国内で話題になって、字幕がついていれば「参加してみようかな」と思う人だっていたと思います。
常に世界の情報をキャッチアップしている地域と、全く世界の情報を知らない地域。上の写真の10言語と同じように、この動画に日本語の同時字幕をつけることを、誰もしなかったことが残念でした(国でも教育研究所でもどんな機関でもいいので、こういうものを翻訳してもらえたらなぁ)。
外国から発信される情報、特に外国語教育関係においては、すごく面白くて、有益な情報は結構あります。
でも、翻訳されないものは日本ではほぼ(全く)取り上げられないし、話題にもならないことも、結構あります。
外国語に馴染みがないと、そもそも自分から国外の情報にアクセスしようとも思わないのが現実だなぁ、と思っています。
自分自身が興味がある世界の知りたいこと、最新情報や面白いアイデアは、自分で見つけにいかないとダメで、待っていても入ってきません。
世界に向けて小さなアンテナを立てる
これが、私が外国語を子どもたちに指導している動機の一つでもあります。
外国語(これは英語だけではなく何語でもいい)を知っていると、アンテナが日本国内用の1個だけではなく、2個目のアンテナが世界に向かって立ちます。
(アンテナがいっぱいと言えば…。私はモロッコで見た衛生アンテナ群の衝撃が忘れられない。懐かしい思い出です。写真引用はこちら)
アンテナが多い方が、たくさんの情報を自分でゲットすることができます。
アンテナが多い=複数の言語。これは「使える、話せる」というレベルではなくでも、「その言語を調べたことがある」「その言語を話す人たちと関わったことがある」「その言語を話す地域に行ったことがある」「その言語を使っている人の大ファン」でも、小さなアンテナは立ちます。
アンテアの性能をよくすることは、その言語をより深く学ぶことだと思います。
より深くその情報を聞いて、読んで、理解するためには、その言語の学習が必要でしょう。これは生涯かかっていくものだと思ってます。
興味あるままに、ある程度の情報をゲットするだけであれば、今は機械翻訳が本当に発達しているのでGoogle翻訳やDeepLなどを活用すればいいと思ってます。これはこれで、小さなアンテナでも使えば使うほど、精度を増していくように感じています。
ということで。私が今、授業で目指していることは、
1:子どもたちに小さなアンテナを(いくつも)立てること。
2:そのアンテナを色々な方法(機械翻訳)でいじって遊んで楽しむこと。
3:他のアンテナとの比較を通して、一番最初に立っていたアンテナ(日本語や母語)の性能を上げること。←これは願望
とにかく、自分の力で国内外問わず、情報にアクセスしてほしいと思っています。
アンケート、興味深かったです
奈良さんが教えてくれたアンケートは、好きな言語で受けられましたので(機械翻訳のため、意味が?の質問も時々ありましたが)、協力できる教育関係の方は参加してみてください。
途中から質問に日本では見た事がない内容も出てきます。
それは、男の子と女の子の学習環境の違いについての質問です。
ドキッとしました。普段、私はこの視点で学校現場を見ていない。
このアンケートを体験することで、世界を肌で感じる事ができました。