自己紹介
はじめまして。「英語教育→外国語教育=合鍵作り」をモットーに、小学校で英語科を担当しています。自分の忘備録として、また活動全体を見渡してみる意味も込めて、noteを始めました。
「外国語教育=合鍵作り」を考えるようになったきっかけ
2018年3月に慶應義塾大学で行われた合同シンポジウム『日本の外国語教育をより豊かにするには』に参加しました。
そこで、スイス・バーゼル市州で行われている外国語教育政策の発表で「Passepartou(パスパルトゥー)」という言葉を初めて知りました。
Passepartout(パスパルトゥー)はフランス語で、「合鍵」「マスターキー」という意味です。どの言語に対しても学ぶことのできる基礎的能力を目指したもの、例えば、英語を学んだら、英語を習得すると同時に「外国語の学び方」も身につけることを目指していました。
最初に学んだ外国語が「合鍵」となって、別の言語の扉を開く。
目から鱗でした。こういう考え方は今まで自分にはなかったからです。
自分の目標がはっきり見えた気がしました。ただ英語を教えるのではない、外国語の学び方を教えるのだ、と。
同じ頃に、英語以外の言語を目指す教え子の存在を知ってから、「英語が他の言葉に変わっても共通する学び方」があるのではないか、それをぜひやってみたいと思うようになりました。
今、取り組んでいること
私が考える外国語教育の目標は「自立した学習者」を育てることです。語学のスキルだけではなくて、子どもたちが自分の力で言語や文化に気がついていってほしい、自分自身で活動を進めることができるようになってほしい、小学校を卒業した先、中学、高校、大学、社会人になっても自分の力で言語を学習できる人になって欲しい、と思っています。
この目標を実現するために「実際に使う体験」と「活動を支えるための学習」を交互に折り重ねながら語学の学びが進んでいくように、計画・実践しています。
その人の人生に「何の言語」が必要になってくるかは、現代においては特にわからない状況です。そしてこの地球上には7000を超える言語が存在しています。
一方で、日本の学校現場ではほぼ英語しか選択肢がないような状況です。理由は、英語以外の言語を指導できる人が圧倒的に少ないからではないかと思っています。そういう私も、英語以外の言語ができるわけではありません。
本来「どの言語を学ぶか」選択するのは子どもたち自身なはずなのに、大人の事情によって、学校教育で行われる外国語の授業が「英語」だけになっている。
せめて、英語を使って『外国語の学び方』を練習する機会を学校現場に作り出すことができれば、子どもたちは自分の好きな言語学習に応用できるのではないか、と考えるようになりました。そのために必要なのは何か、自己流に研究しています。
noteで書いていくのは…
これまで自分が行ってきた実践と、調べて分かったことやわからないこと、日々の授業の中で感じたことを忘備録として、3日に1回程度でまずは書いていきたいと思っています。
新しいことや興味があることをどんどん調べているうちに、私の頭の中がかなりごちゃごちゃになっております。
しかし最近になって、どうやらバラバラだったものが一つにまとまるような、もやもやしたその先に少し光が見えるような、不思議な感覚が多くなってきました。noteで書いているうちに、全体像が見えるのかもしれない、そう思っています。