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3.11を経験した防災士直伝!今すぐできる防災対策!
2011年東日本大震災を宮城県で経験したアベナオミ。イラストレーターの傍、防災士として全国の防災セミナーで講師を務めるアベナオミが、今すぐできる防災対策をお伝えします。
地震に備えるのにお金はかかりません。
大きな地震が頻発していて、不安に思っている方も多いのではないでしょうか??突っ張り棒や、非常食、寝袋、必要な防災グッズが全部入っている非常持ち出し袋など、ホームセンターの防災対策コーナーに行くと「意外といいお値段・・・今度でいいかな・・・」と対策を先延ばしにしていませんか??
実は地震に備えるのにお金はかかりません!
東日本大震災当時、宮城県利府町で被災。1歳児との被災経験を無駄にしないために、日常に染み込む防災対策を研究したアベナオミが、自信を持ってオススメできる防災対策をお伝えします。
まずはハザードマップをみるべし!
住んでいる自治体から配布されている家庭もあるかもしれませんが、ハザードマップはネットで簡単に無料で確認できます。
ハザードマップポータルサイト https://disaportal.gsi.go.jp
こちらで、お住まいのエリアの災害危険度が確認できます。
災害対策は、まずリスクを知るところから!
【ポイント】
⭕️自宅や職場が津波到達エリアや土砂災害警戒区域など
大地震の際に避難が必要になる。
→避難優先に防災対策
⭕️大地震の際に、津波や土砂災害の危険が無い。
→自宅避難を想定して備蓄品を準備する
揺れているだけなのに地震が怖い理由
地震ってなんで怖いんでしょう?
揺れているだけなら怪我をすることはありません。
怖い理由は、自分の身の回りにある「モノ」が揺れで動いて割れたり、ぶつかって怪我をするかもしれないから。
自宅の建物、家の中の家具、本や雑貨、食器や鍋が揺れて襲ってくるから怖いのです。
被害を生むのは、揺れではなくて揺れで動いたモノなのです。
今すぐできる防災対策まとめ
⭕️寝具のまわりに落ちて割れるものを置かない(ある場合は片付ける)
⭕️食器棚や、本棚などの背の高い収納家具の一番下の段を重くする。
重たい図鑑などを下にする、重たいお皿を下に移動して重心を重くする。
備蓄用の水のペットボトルを一番下の段に入れておくのもオススメ。
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⭕️スマホはこまめに充電
⭕️リビングにセーフティゾーンを作る(次のテーマで詳しく説明します)
⭕️ガソリンはメーター半分で給油する
リビングにセーフティゾーンを作ろう!
よく「地震が来たらテーブルの下に隠れましょう!」と言われますが、
巨大地震が発生した時、学校のような場所で今まさに使用していた机の下に潜ることはできても、自宅のリビングからダイニングテーブルに移動することは、大きな揺れの時はできない可能性があります。
大きな地震の時は、立っていることが難しく、数メートル移動することすらできなかったからです。
そこでオススメしたいのが、セーフティゾーン!
リビングのいつもテレビを見ている特等席を、そのまま避難スポットにすることで身を守ります。
⭕️真上に照明器具がない
⭕️近くに背の高い家具がない
⭕️ガラス製品など近くに割れて危険なものがない
⭕️座布団やクッションなど頭を守るものがある
この条件を整えることで、リビングで一番過ごす時間の長い場所が
安全になります。セーフティゾーンを作ることで咄嗟に動くことのできない高齢者や、自分の判断で避難できない小さなお子さんの命を守ることがます。
モノを減らすことが最大の減災
先ほど、モノが被害を生み出すと書きましたが、モノを減らすことが最大の防災対策になります。
まず見ていただきたいのがこちら、震災当時の我が家のキッチンです。
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非常に散らかっております。そもそもモノが多い上に、ただ棚の上などに置いていたモノが、ガッシャンガッシャン落ちました。
そして次が、震災後に建てた自宅のキッチンの写真です。
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2022年3月とても大きな地震が発生。
福島県沖を震源とする最大震度6強の大地震。自宅は震度5強。
その地震発生直後のキッチンがこちら
(深夜に発生したので、写真を撮っている時は日付を跨いでました)
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この落っこちたミカンが、我が家最大の被災となりました🍊
震度5強でミカンしか落ちなかったんです🍊
ミカンがレンジボードからこんなにジャンプするって、
すごいエネルギーですよね🍊
電子レンジや炊飯器は滑り止めシートを設置していたので、落ちることはありませんでした。近所のお家はみんな「震災の時くらい散らかった」と言っていたので、ミカンしか落ちなかった我が家にみんな驚いていましたよ!
モノを減らしただけで、こんなに減災できるんです。
モノを減らすだけならお金はかかりません。
ぜひ今日からコツコツお片付けを始めてみましょう!
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最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さんの防災対策のお役に立てれば幸いです。
防災士イラストレーター アベナオミ
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