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結婚記念日と、今年やってよかった3つのこと

無事に(?)結婚2周年を迎えました。長く付き合っているので、記念日にそれほど新鮮な気持ちはないけど、夫婦としてはまだまだ2年。夫婦という関係においては、まだまだこれからだ…!と感じています。

特に今年は不妊というチャレンジにふたりで向き合い、結婚後当たり前に子どもを望んでいた私たちだからこそ、夫婦関係においても壁にぶち当たり、たくさん話し合い、泣いて、喧嘩して、励まし合って、とても忙しい1年でした。

義母の言葉を借りると、夫は「めんどくさいけどいいやつ」。

そんな彼と、チームを築くうえで今年やって良かったことが3つあったので、ここに記録します。

少し長くなったので目次を・・・


今年やってよかった3つのこと

1. システムコーチングを受けた

以前にも少し書いていますが、私たちの不妊治療は、夫のMicro-TESEから始まりました。

男性不妊の疑惑が出たのが、ちょうど1年前あたり。その年の夏から妊活を始め、なかなか結果が出ないことで検査を受け、発覚しました。

そこから大学病院へ転院し、いくつかの精密検査を受けて、無精子症であることが確定。私は彼が検査を受けていく過程で、「結婚前に子どもができないとわかっていたら、私は彼と結婚しなかったのか?」「彼と生きていくことと、子どもを望むこと、どちらが自分にとって大切なのか?」といったような問いを自分の中で何度も繰り返し、結果がわかる頃までには「子どもができようができまいが、彼と一緒に生きていきたい」という気持ちを固めていました。

一方で、彼にとって検査の過程は、「自分の体に"欠陥(彼がそのような表現を使ったのでそのまま使います)"があるのではないか」という不安を現実にしていくものでした。そのため、診断が下りたときには、ふたりの将来よりも、自分自身の身体の欠陥をどう受け止めるかという感覚が強かったようです。診察後に私が将来の話をしたとき、「今はまだそんな話をしたいわけではない」と少し言い合いになってしまいました。

そんなふたりのペースが違う期間を数ヶ月過ごしていたとき、あるきっかけをもらい、ふたりで向き合って対話をするために、システムコーチングを受けることになりました。

システムコーチングについてはたくさんの記事が出ていたり、Noteで発信されている方も多いので省略します。気になる方はぜひ見てみて下さい。

私たちは、夫の手術までに3回、手術後に1回のセッションを受けました。しかし、その中で「不妊」というテーマについて直接的に言及されたり、話し合ったりしたことはありません。コーチの方は、より根源的に、そして長い時間軸で、二人の関係性とそのシステムについてしっかりと向き合うための時間を作って下さいました。

そしてそのコーチングを通して、ふたりの関係性の中で出てしまうそれぞれの思考の癖や歪み、長い間培ったふたりの関係性や習慣を洗い出し、この先の様々な困難に対して私たちのシステムはそれをどう乗り越えていくのか、ということについての洞察を得ることができました。

また常に、私たちふたりの間にある愛や、相手を思う気持ち、それゆえに要求してしまうことや遠慮してしまうことなども確認しながら、ふたりの間にある気持ちやシステムが以前よりも見えるようになりました。

最後のコーチングを受けてもう半年ほどになりますが、セッション後すぐには実践できなかったことも、時間をかけてジワジワとふたりの間で腹落ちしてきているように思います。

何より、「なぜ私たちが一緒に生きているのか」しっかり心に刻むことができた時間でもあり、今も喧嘩や小競り合いは絶えないですが、私たちなら喧嘩をしても、子供がいなくても、前を向いて一緒に生きていけると自信を持って思えるようになりました。

システムコーチングは、間違いなく、今年やってよかったことの第一位です!

2. 引っ越し

夏に引っ越しをしました。

私たちはふたりとも在宅勤務なので、家にいる時間が長く、家から見える景色を何よりも大事にして物件を選びます。えぇ、それはアホみたいに、何よりも景色にこだわります。(笑)

この夏は、植物園の前にある緑がきれいなアパートから、水の流れに癒される川沿いに建つマンションに引っ越しました。

そして以前は、ふたりで生活することしか考えていなかったのでメゾネットにしていましたが、今回はいつか家族が増えてもいいように、またそういう時に家族や友達を呼べるように、使いやすい間取りを選びました。

引っ越しをしてよかったなと思うポイントは2つです。

① ふたりの関係が "夫婦"としてより開かれたものになった。

上にも書いたように、家族や友達に来てもらうことを想定した間取りにしたので、早速私の母が泊まりにきたり、友人や同僚が遊びに来たりしています。

それまでは共通の友達が少ないこともあり、また立地や間取りも人を呼びづらかったので、自分たちの家へ誰かを招待し、ふたりでおもてなしをするということが少なく、家は自分たちだけの空間となっていました。

それが今の家へ引っ越し、少しずつ家族や友達を呼ぶようになり、ふたりで「あぁでもない、こうでもない」と言いながら準備をし、「楽しんでもらえただろうか」とこっそり反省会をする、そんな"ふたりで共通の誰かをもてなす"というミッションをクリアする作業が、夫婦として一致団結する機会を増やしてくれたように思います。

そして、周囲にも私たち"ふたり"という存在を、より近く感じてもらえるようになったのではないかと感じています。

② ふたりの関係が少しリセットされた

前の家には、結婚前の同棲から、結婚、不妊発覚までの2年住みました。私たちの夫婦関係が始まった家ともいえますが、引っ越し直前までは、システムコーチングを受けてもどこか吹っ切れない雰囲気が残ったままでした。

それが引っ越しをして、新しい場所で、新しい生活をするとなって、そういうどこか変わりきれない空気感や関係性が、ガラッと変わったように思います。「心機一転」という言葉がぴったりなくらい。

きっとお互いに、新しい家で、新しい気持ちで相手に向き合おう、という気持ちになれたんだと思います。少し煮詰まってしまったら環境を変えてみることの大切さを感じました。

そんな、愛おしい新しい我が家ですが、インテリアにもこだわったので、それはまた別のnoteで書けるといいなと思います。


3. noteを始めた

これは、夫婦というよりは私自身にとってよかったことです。でも、結果的に夫婦関係にも良い作用があったかな、と思います。

noteを始めたきっかけは、顕微授精1回目の胚盤胞移植が陰性となり、どこか片足を突っ込んでいるような気分だけだった治療が、自分のものとして「始まったな」という感覚を覚えたときでした。

不妊治療のきっかけが夫だったのもあり、私の治療も「彼は全部知るべきだ」という考えで過ごしていたけれど(今も知るべきことは知ってもらうべきだと思っている)、私の気持ちや見聞きした情報までも全てを共有するのはお互いに負担になると考え、自分の発散の場を設けることにしました。それが noteでした。

noteをはじめると、思いがけずたくさんの情報や繋がりを得ることができ、本当に心強い気持ちになりました。同じ状況の人、状況は違えど似た気持ちで日々を過ごしている人、私が進んでいる道をすでに経験をした人、こんなにも多くの人が同じように子どもを望み、頑張っているだと、背中を押されました。

また、自分自身も、できるだけ noteでは前向きな発信ができるようにしようと(結果がなかなか暗いのでw)、それが嘘にならないように、日々の生活の心持も出来るだけ前向きな状態を心がけるようになりました。

その心持や、不妊治療で必死な私を全部が全部夫に押し付けなくても良い状態が、夫婦関係においてもポジティブに作用したように思います。

12月は特に、今後に向けた自分の気持ちを整理することができて、夫とも仲良く過ごすことができました!

私は両親が離婚し、アメリカ留学したときに抱いた孤独感も尾を引いていたタイプなので、何か不安なことがあると、いつもバスの夢を見ていました。

両親は新しいパートナーと、友達は旦那さんや彼氏と、みんな仲良くペアで座っているのに、自分だけ一人で隣に誰もいないままバスに乗っている、という夢です。(笑)

それが、夫と出会い、結婚することになり、少しずつ隣にいてくれることが当たり前になり、その夢を見ることがなくなりました。

そして今年は、その夫との仲をグッと深めることができました。

まだまだ2年だけれど、これから何年も何年も一緒に歳を重ねていくことが楽しみでしょうがありません。

2025年も、仕事や普段の生活にプラスして不妊治療が続くけれど、愛おしい夫との家族を夢見て、支え合いながら頑張れるといいなと思います。

夫よ、いつもありがとう!




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