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おはなし

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#しいたけ

生活,しいたけの天ぷらの ①

生活,しいたけの天ぷらの ①

【こんな時期だからこそ、
アホアホなお話を書くことにしました】

オレこと、しいたけの天ぷらはその日
(も、というべきか)憂鬱だった。
だって、きっと今日も
せっかくのかっこいいイガイガの衣は
外されちゃうだろうし
「においがくさいからイヤ」と顔を
しかめられるに決まっているからだ。

この家の長女ゆうかは、14歳。
春から中学3年生だ。
まだ14年しか生きていないような
感じもするが、女子という

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生活, しいたけの天ぷらの ②

生活, しいたけの天ぷらの ②

【アホアホなお話の2回目】

さて、本日も外側はさっくりと、
内側はしっとりと、揚げあがった。

この家は少し変わっていて、
天ぷらが食卓にあがる時に、
塩・天つゆと共にウスターソースが並ぶ。

なんでも、夫の泰之が会社員なるものに
なりたての頃、課長とかいう人に
連れられていったお店で
ソースが一緒に出されたらしい。

その味に衝撃をうけて以来、
泰之は天ぷらを食べる際に
必ずソースをセットし、

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生活, しいたけの天ぷらの ③

生活, しいたけの天ぷらの ③

【アホアホなお話 3回目】

「ちょっと!スナップえんどうもいいけど、
天ぷらも熱いうちに食べてよ」
たえさんが、少々ピリッとした声で
子供たち+泰之に訴えかける。

彼女は(まあ、料理が好きだったり
得意だったりする人は誰でもそうかも
しれないが)熱いものは熱いうちに、
冷たいものはその温度で食べるのが
サイコーと信じているので、
揚げたての俺たちが皿の上で、
無残な油を吸ったベシャッとした衣に

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生活, しいたけの天ぷらの ④

生活, しいたけの天ぷらの ④

【アホアホなお話4回目】

俺の肩(しいたけにも肩はある)に
ほんの少し触れた
かぼちゃの天ぷらのあったかさに
思考がやや飛びそうになる。
しかも温かい空気に乗って
ほんわりと甘い香りもやってきた。

「友達になりたいんだけど」

このだいだい色のかぼちゃってやつは
確かにそう言った。
「ぬ」
俺は予想外のことすぎて、
何かよからぬ思惑があるんじゃなかろうか、
こいつと身構えた。

「ねぇ、聞こえ

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