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神宮前NANZUKA UNDERGROUND & NANZUKA 2G@渋谷PARCO [The Gathering]

ジャン・ジュリアン & ニコラ・ジュリアン「The Gathering」 
NANZUKA UNDERGROUND@神宮前(~11/12)、NANZUKA 2G@渋谷PARCO(~11/5)2会場を訪ねてきた。


 NANZUKA UNDERGROUNDの前回の展示は、こんな感じ。

NANZUKA UNDERGROUND@神宮前(~11/12)

 原宿の街を抜けて、

 この看板を目印にしつつ、

 NANZUKA UNDERGROUNDへ。

 今回の展示は、ジャン・ジュリアンとニコラ・ジュリアン兄弟による2人展「The Gathering」。

1階はジャン・ジュリアンの絵画作品

 建物は2階建てで、2つのホワイトキューブからなる。1階は、兄のジャン・ジュリアンの絵画作品が展示。

 鮮やかで軽いタッチの油彩が並ぶ。絵はキャンバスを飛び出し、壁にも文字と絵が描かれたりもしている。

 あえて粗く描かれているようなのに、いやだからこそ、観ている側にはリアリティがあった。描かれた場所の空気感、海や高原の風を感じることができた。

ジャン・ジュリアンは、1983年フランスに生まれ、2008年にロンドンのセントラル・セントマーチンズを卒業した後、2010年にロイヤル・カレッジ・オブ・アート修士号を取得。これまで、イラストレーターとして、New York Times、National Geographic、Hermès、Vogueなど著名な仕事を多く残していますが、近年は精力的にキャンバス作品や立体作品を用いてのインスタレーションの制作に力を注いでいます。
(中略)
今回の展覧会では、故郷ブリタニー地方のレスコニルの海景から、昨年東京を訪れた際に記録した光景など、類まれな鮮やかな感性で描き上げた新作のペイティングの数々を発表します。

The Gathering プレスリリースより

2階はニコラ・ジュリアンのインスタレーション

 エレベーターで2階に上がり、降りたときの視界はこんな感じ。

 こちらは、弟のニコラ・ジュリアンによるインスタレーション。

 木彫りで淡く彩色した人間を含む動物たちが、輪になって集っている。

 一見、粗いのだけど、ポイントになるところは鋭く制作されている気がして、例えば表情であるとか今にも動き出しそうな姿であるとかが、とてもリアルに感じられた。

ニコラ・ジュリアンは、1985年生まれ、パリを拠点に活動する彫刻家、音楽家、映像作家です。特に2005年から電子音楽を制作しており、ソロアルバム、映画、アーティストビデオ、没入型インスタレーションのサウンドトラックを制作するなど、幅広い創作活動を行なって参りました。近年、兄のジャン・ジュリアンのサポートもあり、木彫作品の制作に没頭し、活発に展覧会活動を行なっております。(後略)

同上

2人それぞれの世界が1つの世界を創り出す

 プレスリリースによると兄弟は普段から仲が良く、クリエイティブにおいてもお互いを補完し合うような関係だという。

 それを読んだのは作品を鑑賞した後だったけれど、1階と2階の世界観がきれいに調和していた。

NANZUKA 2G@渋谷PARCO(~11/5)

 移動して、渋谷PARCOへ。

 場所が少々わかりづらいのだが、2階にあるのがNANZUKA 2G。

 ニコラ・ジュリアンによる、ここは海の生き物たちが展示されている。

 プレスリリースによると、これは「潜水艦のインスタレーション」。

「ギャザリング」とは

 ちなみに、トータルの展覧会タイトル「ギャザリング」とは、

「ギャザリング」は、ジャンとニコラ兄弟が、日常的に遊んでいるカードゲーム「Magic: The Gathering(マジック:ザ・ギャザリング)」に由来します。本展のテーマは、彼らが日常生活の中で発見した魔法とファンタジーを作品の中に召喚する事です。

同上

 こちらでも、作品のそれぞれが、ざっくりとしていて、あえてそうしているのだろうということが推測できる。そして、凝視していると、どこかリアルで、妙に引きこまれてしまって目に残る。

 わたしにとってはそこが、魔法とファンタジー、であると感じられた。



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