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【写真】御池(みそぎ池)、朝

 3月某日、よく晴れた朝。

 池のほとりにはじまる、日本神話の旅。


伊邪那岐命が黄泉国の穢れを落とすために「筑紫日向の橘の小戸の阿波岐原(檍原)」でを行なうと様々な神が生まれた。最後に、左眼から天照大御神、右眼から月読命、鼻から建速須佐之男命三貴子が生まれた[5]。伊邪那岐命は三貴子にそれぞれ高天原・夜・海原の統治を委任した。

同上

 黄泉の国から戻った伊邪那岐命が禊を行い、さまざまな神が生まれたその最後に、左眼から天照大御神、右眼から月読命、鼻から建速須佐之男命の三貴子が生まれた。

 その舞台、みそぎ池(阿波岐原森林公園 市民の森 内)。

三貴子(みはしらのうずのみこ、さんきし)とは『古事記』で黄泉の国から帰ってきた伊邪那岐命(イザナキ)が(水浴)で黄泉の汚れを落としたときに最後に生まれ落ちた三柱の神々のことである[1]。イザナキ自身が自らの生んだ諸神の中で最も貴いとしたところからこの名が生まれた。三貴神(さんきしん)とも呼ばれる[1]

同上


あっけないほどすぐに辿り着く

 写真のとおり、それほど大きな池ではない。しかも探しやすく、車を駐車したその前に池がある、ということに少し拍子抜けした。

 ただ、だから神秘的な雰囲気が損なわれているかというと、そうではないところも不思議といえば不思議で。


鏡面のような水面に空と緑が映りこむ

 静かな水面の上に、周囲の緑が映りこんで、光を反射していた。

 大きな亀が、蓮の葉の間から顔を出していた。

 観光客らしい人々の姿はあったけれど、広々とした公園内ということもあってか、騒々しくはない。

 今回の神話の旅で最初に、しかもこれほどの天気のいい午前中に訪れることができた。それにまず、感謝を。


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