内面の闇,そして希望 -大河原愛[静けさの内に留まる羊は,いかにして温もりを手に入れたか II]
某日、銀座。
大河原愛展「静けさの内に留まる羊は、いかにして温もりを手に入れたか II」(-6/20)@銀座 蔦屋書店 アートスクエア
ベールに包まれた女神像のようなモノクロ作品を中心に、左右に作品が展示されている。そのようすは、祭壇を思い起こさせる。
儚さと強い意思と
顔の一部を隠された女性たちからは、儚さや憂いのようなものが漂ってくるようだった。それとは対照的に動物たちの輪郭ははっきりと描かれ、その賢そうな眼差しからは、静かで強い意思のようなものが伝わってきた。
「すべての人が持っている痛みや繊細さ」
壊れやすいもの、壊れかけているものと、守ろうとするもの。双方の感情が溶け合うような展示のなかで、ステートメントを読んだ。
ステートメントから、今一度。