光の予感, 音を観る-[GOMA ひかりの世界]@GYRE
某日、原宿。
「GOMA ひかりの世界」(-6/29)
「ひかりの世界」
展覧会のタイトルどおり、作品には
光が広がっていた。
生と死の境界にある「ひかり」
その源泉は、作家のプロフィールにある。
会場で配布されていたパンフレットには、作家が楊枝のような細く尖った道具を用いて一筆一筆、作品を制作している静かな写真が載っていた。
映像作品に没入する
紹介文にもあるように、会場は「音」に満ちている(ウェブサイト内で聴くことができ、これを書きながら、今も聴いている)。音も作品だから、カメラのシャッター音も憚られる。
会場は4エリアに分かれ、2つ目の会場は撮影不可。その壁には、描いた絵のの上にカラーストーンを敷き詰めた作品が展示され、中央には椅子があって、映像を鑑賞できるようになっていた。
映像には没入感があった。画面のなかに奥行きが生まれ、その中に心身がのめりこんでいくような感覚にとらわれた。
会場には何人もの人がいたけれど、その展示室はわたしだけだった。次の人が入ってくるまで、スクリーン前の椅子にかけて、映像に浸った。
「だれもが辿り着く」
グッズの展示された空間を通り、最後の展示室へ。ここには白い世界だけでなく、光の残像のような、カラフルな作品が展示されていた。
懐かしいような、どこかで観たような。光の世界が続いている。その先は「だれもが辿り着く」場所。
何周も何周もすれば、その懐かしい何かを、もっと思い出せる気がした。
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