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無垢,癒し,超越- タカハシマホ個展「MUYU MUFU (No sorrow, no wind」@蔦屋書店 銀座
タカハシマホ個展「MUYU MUFU (No sorrow, no wind」@蔦屋書店 銀座
銀座シックス6階の、エレベーターで上がったすぐのところに、2カ所に分けて展示。まず、この立体作品に、ふわっと和まされて、
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ふと背後のスターバックス横のスペースを見れば、このように作品が展示されている。
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かわいい。
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少女像→あの子(ANOKO)
概要を読んでみる。ただのかわいいイラスト、から超越したなにか、の理由が少し見えてくる気がする。
概要
タカハシマホは、自分自身の幼少期の記憶に向き合うことで見つけた少女像である「ANOKO」を描くことで、鑑賞者の心に寄り添う作品を制作するアーティストです。20歳でデザインの専門学校を卒業後、4年間商業イラストやデザイン関連の仕事をするなかで務めた美術系のクラスの講師としての経験が、自身のアートへの想いに気付くきっかけとなりました。
アーティストとしての歩みを決意し、才能のひしめくアートの世界で生き抜くため、自分に向き合う機会としてカウンセリングを受ける機会を得たタカハシは、そこで自分の中にある幼い頃の触れたくない記憶やトラウマを見出します。やがて現在の自分を受け入れることで「自分自身の幼少期の記憶」を創作のテーマとして見出しました。そして私的な思索を重ねるにつれて、以前は日本画的で写実的だった表現がアイコニックなものとなり、個人的な経験から生まれた少女像は、誰もが自己投影できる存在となっていきました。
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幼子→神へ
「共感」と「共有」を大切にしているというタカハシは、誰の記憶にも在るという意味でその存在を「あの子(ANOKO)」と名付けています。作品のなかによく見られる金箔は、「ANOKO」の存在をより普遍的なものへと開く触媒となっています。その輝きで人々を魅了する「金」が「ANOKO」の記憶の価値の永続性を表すと同時に、創作の源流にある、日本の伝統文化や仏教に接続するメタファーとしても機能しています。
幼少の記憶を契機として、「ゆれる」というインナーチャイルドをコンセプトにした作品を制作し、次に神という存在を意識した「風神雷神」へ、そして仏教と日本文化の融合というべき「山川草木悉皆成仏」へ。確固たるテーマを持ちつつ、タカハシマホの作品は今も変化を遂げています。本展では、キャンバス、パネル、立体、インスタレーションとバリエーション豊かにその世界を表現します。
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ステートメント
タカハシマホの作品に登場するキャラクターは、現代を象徴する少女像である。
幼少期の全ての記憶と経験は、人として成育するうえで重要な軸となり、支えとなる。
タカハシはそういった幼少期を形成した過去の経験や体験を原点としつつ、現代的少女像「ANOKO」を制作している。それは自分自身のための聖域であり、祈りのようなものでもある。豊かな時代が生んだ平和と平等を願う象徴なのだ。
迷いを経た作家の想い、願い、のようなものが、かわいいイラストを超えたなにかを、作品に宿らせているのだろうか。
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配布されていたかわいらしいカードを、自宅で撮る。
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うん、かわいい。
そして、原画にはやっぱり何か籠っていたな、と振り返る冬の日の朝。
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