平野レミの料理はコンテンポラリーアートですっ!…な話。
料理作りながら喋る喋る!
あと、めちゃくちゃ雑!
でもかなり美味しいらしい。
好き嫌いが分かれるかもしれない、料理研究家の平野レミさん。
私もちょっと苦手だったのですが、彼女の見方が自分の中で180度変わった、きっかけとなる料理があります。
※見出し画像は、娘が高校生の時に作ったハロウィン料理です。
指が気持ち悪いです。ポテトで作ったと言ってたような記憶あり。
放送事故と騒がれた伝説の料理
2014年10月、NHK『あさいち』での放送。
「まるごとブロッコリーのたらこソース」
という料理です。
ブロッコリーを立ててそのままチンして、
そこに、たらこソースをかけます。
できあがりです。
美味しく召し上がってください。
その見た目はまるで、
この~木なんの木気になる(気になる)木~
を彷彿とさせるような、そこに雪が降ったかのような、そんなカンジ。
ファンタジーです。
‹‹\(´∀` )/››‹‹\( ´)/›› ‹‹\( ´∀`)/››
いや、もうこの時点で、なんじゃこりゃーーー!なのですが、このなんじゃこりゃが、ぶっ倒れます。
倒れたーーーっ!
そりゃそーやろーーーっ!
もうTVの前で一体どれだけの人達がシンクロしたことでしょうか。
日本中のツッコミで、何らかの波動が生まれていたかもしれません。
レミさん曰く、
立ってたって、倒れてたって、味は同じです
と。
じゃ、何で立てたーーーっ?!(波動第二波)
ご存知無い方は、レミさんのサイトを見ていただけると、なんと、レシピも載ってます!
↓コチラです。
この放送を見て、私はいっぺんに好きになってしまいました。
なぜこの人を苦手だったのか分からなくなるくらい。
とにかく何でも刺す!
ついね、串がもったいないとか思っちゃうんですけど、料理って楽しくやりたいし、楽しく食べたいし、レミさんのは料理の真髄なのかもしれない!
いや、そう思って見ないと、脳みそがついていきません。
↑大根にぶっ刺された手羽先に至っては、クルクルと回転までしておりました。
とにかく立てる!そして生ける!
魚を立てるという発想が、私には全くありませんでした。
まさか死んでからこんな格好させられるとは、鯛も思っていなかったことと思います。
気の毒な気も…(´ロ`ill)
そしてネットニュースも賑わせた、自律する鶏の丸焼き。
こちらも首に何やら生けられています。
やはり気の毒…(´ロ`ill)
しかも、成人式なので蝶ネクタイ。
お祝いというよりホラーです。
何でも竹輪で飲む
子どもの時、やったことある人もいるかもしれません。
ってか、私はやりました。
料理研究家が披露するとは思ってもみませんでしたが。
まさかの午後ティーとのコラボ。
竹輪、浸かってます(´⌓`)
↑こちらも、めちゃくちゃオサレにしてますが、竹輪、浸かってます(´⌓`)
子ども心を忘れずに自由につくる!
もしこれを食卓にあげたら、家族はどんな反応するでしょうかね。
竹輪は冷蔵庫にあります。イタズラ心が芽生えてきました。
ネーミングの天才かよ
ここで取り上げただけでも、独特で奇抜な料理名ばかりです。
・まるごとブロッコリーのたらこソース
・お祭りきゅうり
・Flyで羽ばたけ
・おったて鯛
・鶏の丸焼きひとり立ち
まあ、逆を言えば、あの絵面にフツーの名前がついていたら、それはそれで怖いですけど。
急にーーーっ?!(@´□`@) ってなりますけど。
他にも
・バカのアホ炒め
スペイン語で、バカ=牛、アホ=にんにく だそうです。
・食べれば串カツ
あれだけ何でも串に刺すのに、なぜか串カツを串に刺さない…。
この「食べれば○○」シリーズはけっこうあって、衣つけなかったり、皮で包まなかったり。口の中で完成させるタイプ。
・みかんをむかんごはん
韻を踏んでいて詩的ですが、みかんをそのまま入れてご飯を炊くという、
絵面としてはまったく詩的ではない。
・レミのあの肉
あの肉といったらもうアレしかないですよね。はじめにんげん的なアレね。
面白いネーミングをつけるけっかけは、夫でイラストレーターの故和田誠さんなのだそうです。
そうしてみると、ふざけてるような料理の数々も、なんだか愛情を感じますね。
見る者食べる者にも思考させる料理
平野レミさんの料理は、発想も、見た目も、ネーミングも作り方も、どれをとっても独創的。
これほどクリエイティブな料理は他にないと思います。
見る者が、こ、これは…と、あれこれ想像するわけです。何でこんなことになってるっ?!って。
そもそも料理って何なんだ?
ちゃんとした手順を踏まなくちゃ料理と呼ばないのか?
見た目や作り方が美しくなければ料理じゃないのか?
食べたら同じなんだから余計な手間は省こうよ、包丁使わず手で千切ってもいいじゃないの。
それは、仕事と育児と家事に追われるような、現代社会が背景にあるのかもしれないわけです。
まさにこれは、コンテンポラリーアートそのものじゃないでしょうか。
2020年1月19日のTwitter投稿のスピンオフでした。
ちなみに私は、レミさんのレシピを試したことがありません。
スープに竹輪浸ってたら、夫に嫌な顔されそうなので。
コンテンポラリーアートって、難解というか、よく分からない というのが、正直なところですもんね。
(´∀`;)
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