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発声障害を治す~その1~

俳優を辞めた理由の1つが発声障害でした。思い通りの声を出す事が出来なかったり、かすれたり、こもったり、滑舌が悪かったりと、よく演劇をやってこれたなと思うほどの物でした。騙し騙しやっていて、どうにかマシな状態を作ったりして活動していましたが、日常生活でも声が出にくい事で影響があったので、芝居なんてもっと無理な状態でした。

大阪の声の専門病院へ行き診断してもらうと、過緊張性発声障害と診断されました。これは、声帯の映像を映してもらい確認した時に、声帯が見えなくなるほど周りの筋肉が動いていて無駄な力が入っている状態でした。そこで、溜め息を出すような発声の仕方などを教えてもらい何度か通院しましたが、変化は感じられず、新しい何かを見つけられる事も無かったので通院をやめました。

次に東京の病院へ行きました。力んだ発声が過緊張になりダメな事は理解していましたから、頑張って声を出す事をせず、自分が出せる力みのない声で診断してもらい、これもカメラで映してもらいました。この時は、声帯が隠れる事は無かったのですが、声帯の左右のひだが中央に寄りきれず隙間が開いていて、閉じきれてない声帯なので息が抜けていく感じになっていました。低い声が出ず、高めの声の方がまだ出しやすい事から、喉仏を上から抑えるカイザーグッヅマン法を薦められ、これも何週間かやりましたが改善は見られませんでした。

それからプッシュ法や、チューブ発声法、リップロール、タングトリル、ハミング、舌回し、割り箸を奥歯に噛んで発声など様々な事をやりましたが改善は無いままでした。

症状としては、力まずに声を出そうとすると息だけになって声にならない。声にしようと力むと声は出るが息漏れのある声で長く発声できないし、喉や舌に力が入るので滑舌が悪くこもった声になる。特に低い声は出ない。食べたり飲んだりする時にむせたりはしない。重い物を持つ時などでは息を止められるので声帯自体を閉じきる事は可能。声を出す時に隙間が開くので、神経的な問題か癖だと思われる。

小さい頃から割と落ち着いたところがあり、声は低い方だったと思います。滑舌は悪く、電話で聞き返される事は多かったです。大きな声を出す事があまりなく、泣きわめいたり奇声を発する事はありませんでした。姿勢は良くなく、体も硬い子供でした。

大人になり、俳優の活動を開始。ほぼ同時期に接客のアルバイトも始めました。最初は何も問題なくやっていましたが、気が付いた時には「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」などを言う時に詰まるようになったり言いにくく感じるようになりました。吃音みたいなイメージです。普通に話をする時には何も症状が出ないので、限定的なものではありますが、それも誤魔化しながらやっていました。

これから、様々な方法に取り組み、自分の身体を通して発声障害と向き合って改善への道を探りたいと思っています。同じような症状の方や、発声障害に詳しい方などいらっしゃいましたら情報交換などをお願いしたいです。声帯には異常があればわかりやすいのですが、そうではないので様々な可能性を探らなければなりません。しかし、姿勢の悪さや、身体の硬さなどは小さい頃から続いてきたもので、少なからず影響を与えている可能性はあるので、まずは全身を柔らかくする事から始めようと思います。日々の変化を書き記して、共有していく事で、発声に悩んでいる方や苦しんでる方の力になれたり、勇気を与えられたらと思っています。これからよろしくおねがいいたします。

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