新卒入社から3年間、「社内ニート」やってます。②〜同期編〜

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私の就職先では、新人研修の期間がとても長かった。
勤務時間、学生のように研修を受け、残業なし。
お給料ももらえる。
学校のように過ごし、同期は仲が良く、遊びに出かけることも多かった。

夜は飲みにいったり、土日にもどこかへ出かけたり…。
お金を多めに持っている大学生のような生活を謳歌した。

研修期間を終えて、別れの時が来た。
それぞれ配属先が決まる。

たくさんある部署のほとんどは、1つのビルに集約されており、
初期配属はそのビルにある部署に配属されることがほとんどだった。
さらに、1つの部に1人で配属されることなど、ほぼなかった。

そのため、配属されても、お昼は同期同士で食べに行ったり、
同じフロアに必ず同期や若手社員がいる。
それが ”普通” だった。

最初は、わからなくても、一生懸命仕事を覚えて、同期や若手社員と、
ばりばり働き、ランチも同期たちと楽しくランチをする。
そんな、私は想像を夢見ていた。

そして、そんな夢は、儚く散った。

私の配属先の部署に配属されることになったのは、私だけだった。
そして、その部署には若手社員などいなかったし、
多くの同期が配属されたビルとは別のビルが勤務地だった。

何より、私が衝撃的だったのは、
「この部署は絶対にいやです」と配属の希望を聞かれる面談で伝えた部署に
配属されたことだった。

不安と、悲しみと悔しさと…
ごちゃまぜな感情で、配属された私に待っていたのは、1つ前の記事に書いた通り。
社内ニート生活だった。

社内ニートを続けていく中で、私の精神は疲弊していた。
毎日、仕事はないかとOJTに尋ね、ないと言われ放置される日々。

一方で、同期たちは、初めての仕事に忙しさを感じながら、
同期同士でランチに行ったり、今日はエレベーターで同期のだれだれに
会ったとか、楽しそうに話していた。

そんな中で、同期で忘年会をやることになった。
精神的にきついと思いながらも、同期と話したりすれば気も晴れるかと思い、飲み会に行くことにした。

当然、私は「久しぶり!」とみんなから注目の的になった。
私だけ、他の同期たちと、普段顔を合わせる機会がないのだから。

久しぶりに、同期たちに囲まれ、ほっとした。
が、それも一瞬だけだった。

お互いの業務の話、仕事の大変さ、愚痴…
同期たちが、その話で盛り上がる中、私はついていけないのだ。

しまいには、「仕事忙しくないなんていいなあ」とまで言われる始末。
同期たちからしてみれば、当然の反応だと思う。

とても、孤独だった。
自分だけが、一人前に働けず、仕事の辛さもわからない。
何もできない。
”仕事がない”ことの辛さも、共感してもらえない。
仕事がないことを、これ以上同期に話しても、自分が仕事ができないやつに思われるんじゃないか。
暇をうらやましいなんて言わないでよ。

怒りと、悲しみと、劣等感と…そんな負の感情を持つ自分にも腹が立った。
たくさんの感情が渦巻いて、泣きそうになったことをよく覚えている。

それから、同期たちと顔を合わせるのが、どんどん辛くなり、
新型コロナウイルスが流行りだしたこともあって、
どんどん距離を置いていった。

今も、当然私の中で目まぐるしく、負の感情は渦巻いている。
社内ニートという業務をしていることから来た精神的な負担は想像以上に大きい。

「自分は何もできない」
そんな劣等感から、何をしてても、以前のようには楽しいと思えない。
大好きだったドラマ鑑賞をしていても、気心知れた学生時代の友人に会っていても、どこか劣等感を感じながら過ごす。
今でも、そんな精神状態は続いている。

入社したとき、えらい人たちは、私たち新入社員の前で、いつも言っていた。
「同期は宝です。辛いときに頼れる仲間です。切磋琢磨しながら、親睦を深めてください。」

その前に、切磋琢磨できるように仕事をくれよ。
そう思った。

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