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適応障害で休職した38歳の私と、ジョン・コルトレーン(5)I Want To Talk About You

 こうして私は、
 たくさんのレコードを
 手に入れることができた。

 そんな私は幸せだと思う。

 でも、幸せってなんだろうか。

 欲しいモノやコトが、
 手に入れば幸せになれる。
 …と思っている人は、

 それが手に入っても、
 果たして、幸せなんだろうか。

 きっと次の欲しい
 モノゴトが出てきて、
 まだ私は幸せじゃないって
 思うんだとおもう。

 「レコードはオリジナル盤じゃ
  なきゃダメだ」

 「あのアンプ・スピーカーじゃないと
  このジャンルのいい音は出ない」

 …ひとつ満たされても、
 きっとまたひとつ、
 満たしたいモノゴトが出てくる。

 その欲に軸を置くと、いつまでたっても、
 その人は、幸せにはなれない気がする。

 かくいう私も、そういう人間だ。
 そういったモノゴトが欲しくない、
 っていったら嘘になる。

 オリジナル盤だって欲しいし、
 もっとレコードを集めたい。
 いいオーディオで、音楽を聴きたい。

 だけど…
 いったん私はここで、
 その欲の螺旋からは、
 身を引きたいと思う。

 幸せの軸を、そこには置かない。


 今回のレコード購入を通して
 自分の気持ちを振り返ったとき、
 前回綴ったように、
 モノを持つ喜びは大きかった。

 だが、それ以上に、
 家族が私のやりたい事を
 認めてくれたことの
 喜びの方が、遥かに大きかった。

 それに気づかせてくれたこの体験にも、
 改めて感謝したい。


 本当に大切なのは、
 家族と、家族との生活だ。

 私は、もうじゅうぶんに持っている。

 私なりに、その感謝を
 もう、じゅうぶんに持たせてもらった
 音楽で彩っていきたい。
 そして、その毎日を綴っていきたい。

 そして、もう一度、声高に叫びたい。

 私は、幸せだ。

 ありがとう。


 ◇


 これまで、読んでくださった方、
 途中まででも、見てくださった方、
 今までに、スキを押してくださった方、
 コメントしてくださった方、
 サポートいただいた方、

 ほんとうに、ありがとうございます。

 皆様のnoteも、読んでいます。

 ここまでが、
 38歳の私が適応障害になり休職し、
 その後きっかけを得て
 私と、私の家族、そして
 その生活と、音楽について、
 綴っていこうと思ったお話です。

 妻と家族、そして音楽には
 感謝しかありません。

 拙いお話でしたが、このお話たちが
 どこかの、誰かの、こころを、
 ちょっとでも、あたたかくできれば、
 私はとても幸せです。


 適応障害は少しずつではありますが
 回復しつつあります。
 職場には近いうちに、復職する予定です。

 ◇

 また明日から、できるだけ、ひとつずつ、
 私と私の家族、その生活と音楽の
 お話を紡いでいきます。

 私にとってそれは、私のため、
 また、私の家族と音楽に対する、
 日々の感謝の気持ちです。

 そしてそれが今後、
 読んでくださる、あなたの心の琴線に
 少しでも触れられれば、嬉しく思います。

 その時は私と、あなたの話をしましょう。

 よろしければ、
 引き続き、読んでいただければ幸いです。
 よろしくお願いします。

 アイ

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アイ/ 群馬 高崎 ジャズ喫茶「藏人」
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