自由とは
あなたは自由と聞いてどんなイメージが湧きますか?
子供の頃の私は、早く自由になりたいと思ってました。
ピアスと開けて、髪を染めて、好きなメイクをして好きな格好で出歩きたかった。
なので、中学生の頃は高校に行く気がなく、卒業後すぐに働きに出ようと思っていました。
なぜ高校に進んだのかというと、当時入っていた施設を早く出たかったから。
「高校を出て、その後進学し社会福祉士の資格を取ります」
なんて言って高校に進んだけれど、受験当初はそんな気はありませんでした。
しかし、合格し高校へ通うようになり、周りの人たちに恵まれた環境で、本当に大学進学を目指すことにしました。
しかし、高校2年生の3者面談でその夢はあっさり壊れます。
親が自己破産をしているので、奨学金を借りれないことが発覚するのです。
周りの先生は、奨学金を借りる以外の方法で進学できないか探してくれましたが、私にそこまでの覚悟はなく、結局進路は就職で話が進んでいきました。
そこで私が思ったことは1つ
「もともと高校通う気なかったんだし、進学できないなら今高校辞めて働くのも一緒でしょ。早く自由になりたいし」
浅はかすぎる。
そんな浅はかな子供だった私は、本当に高校を自主退学し働きに出るようになります。
しばらくは母の元へ身を寄せ、ファミレスでアルバイトをしながら過ごしていましたが、母と揉め家を出て、当時仲の良かった先輩の家に転がり込みます。
そこで私は本当の自由を体感することになりました。
ガールズバーで働き始めた私。
ピアス・髪型・服装自由。親とも離れているので、文句を言う人は誰もいない。
最初は楽しかったけど、徐々に困っていきます。
一緒に住んでいた先輩の転勤が決まり、住む場所が急遽なくなることになりました。
当時付き合っていた彼氏が、実家を出て家を借りて一緒に住むのですが、彼氏の亭主関白ぶりに嫌気がさして別れることに。
家を借りようにも保証人がいない。貯金もない。(母に使い込まれていた)
どうしようもなくなった私は、そこから3ヶ月ほどプチホームレス状態に陥ります。
仕事があって日払いをもらえた日は24時間営業のスーパー銭湯へ行き、仕事とお金がない日は友達の家に泊まらせてもらい、それもない日は1日を24時間営業のゲームセンターで過ごしたり、ナンパしてきた人と朝まで飲んで場所を確保したりとなかなかハードな生活を過ごしていました。
そこで気づいた「自由って怖い」
親の庇護下にあった時は、まず寝る場所には困らなかった。
衣食住が確保されているこんなにありがたいことだと、その時に初めて知りました。
確かに、その時の私は自由でした。
でも、当時の私は自由を手に入れるための覚悟を何もしていませんでした。
自由には責任が伴う
あの頃の私はそんなことも知らずに、自由をただ求めていました。
色々あって、今は普通の生活を送れていますが、あの時の経験は一生忘れることはないと思います。
今の私は自由とは?という問いに
「自分の人生の責任を負うこと」と答えます。
あの頃の経験があるから、私は自分で何かを決めるときに
・この決定をしたらどうなるのか?
・この決定に対して、自分は責任を取れるのか?
少し考えるようになりました。
あなたは自分の人生を自由に生きれていますか?
私もたまに気付かないうちに他責しちゃうこともあるけど、自分の下した決断にしっかりと責任を持てる私でいたい。