エルバ島の宿泊施設 ~アグリツーリズモ・キャンプ場~
引き続き、イタリアのティレニア海に浮かぶ美しい島、
エルバ島の宿泊施設についてご紹介しよう。
今回は島の豊かな自然と一体となれるアグリツーリズモとキャンプ場を取り上げたいと思う。
エルバ島のアグリツーリズモ
Agritourismo(アグリツーリズモ)とは、
イタリア語でアグリクルトゥーラ(農業)とツーリズモ(観光)を合わせた造語で「農作業を手伝いながら宿泊する」意味がある。
北イタリアで生まれ、「気軽に田舎暮らしが体験できる」新たな旅行スタイルとして、
また、命の営みに触れる教育の場として日本でも広まりを見せている。
エルバ島内にも雄大な自然の中で地元の農業に触れながら宿泊できるアグリツーリズモがある。
【Agriturismo Casa Marisa / アグリツーリズモ・カーザ・マリサ】
<アグリツーリズモ・カーザ・マリサ>は、エルバ島の玄関口であるポルトフェライオから7キロの島の中心部に位置し、
空と海の青と、大地の緑に囲まれ、目の前にブドウ畑が広がる豊かな環境にある。
全ての部屋に広々としたリビングルーム、キッチン、ベッドルーム、バスルーム、テラスがあり、
美しい庭を目の前に自家製のオリーブオイルやワインを楽しむことができる。
海まではわずか200mの距離にあり、
近くにはトレッキング、乗馬、ゴルフ、テニス、ダイビング、セーリング、ボートツアー、子供向けのパークなど
様々なアクティビティ施設があるので、家族で自然体験を堪能できる。
宿泊する方々が安らぎを得られるよう、
素朴で居心地の良いスタイルを保ちながら温かく迎えてくれる
<カーザ・マリサ>で、ぜひ自然の素晴らしさを体感してみてはいかがだろう。
【Agriturismo La Fattoria /アグリツーリズモ・ラ・ファットリア】
<アグリツーリズモ・ラ・ファットリア>は、島の東側のリオ・マリーナとリオ・エルバの間に位置している。
全ての部屋に簡易キッチン付きのリビングルーム、ベッドルーム、バスルーム、屋外にはバーベキューのできる庭があり、暖房設備も整っているので年中通して宿泊が可能。
温かみのある作りで、自然に親しみながら休暇を過ごすことができる。
こちらのアグリツーリズモでは、様々な種類の野菜や青菜を生産しており、
生産者から消費者へ直接提供してもらえるのが魅力。
また農場で作られたワインやオリーブオイルを味わうことも可能で、
以前《【エルバ島】多様性に富んだ魅力溢れる島》の記事でご紹介した
<Aleatico・Passito DOCG> アレアティコ・パッシートの絶品ワインも堪能できる。
宿泊者は動物を見学したり餌をあげたりすることもでき、
自然や動物と触れ合いながら、その大切さを学べる機会となるだろう。
近くのリオ・マリーナでは、鉱山公園と鉱物博物館を訪れることができ、
リオ・エルバとニスポルトをつなぐ道沿いには、サンタカテリナ修道院や、
エルバ島の自然と栽培植物に関する研究を促進するために作られたセンポリーチの庭園を見ることができる。
【Agriturismo Rebua / アグリツーリズモ・レブア】
<アグリツーリズモ・レブア>は、島の東側のポルト・アッズッロ近くのトスカーナ群島国立公園内にある農場で、
ワイン、果物、野菜、オリーブオイルを生産・販売している。
このアグリツーリズモはモンセラート渓谷に位置し、
そこにはスペイン人が「黒い聖母」に敬意を表して建立した17世紀の有名な聖域がある。
約6ヘクタールある農園内のほとんどにブドウの木が植えられており、
生産されるワインは、島の伝統的な白ワイン、赤ワイン、パッシートで、
その他あらゆる種類の野菜も栽培している。
ティレニア海の美しいビーチや観光サービスも近くに整っており、
モンセラートの森に近い特別な環境の中で、
家庭的な温かさを感じながら有意義なひと時を過ごすことができるだろう。
【Agriturismo dei Girasoli / アグリツーリズモ・デイ・ジラソーリ】
<アグリツーリズモ・デイ・ジラソーリ>は、
ナポレオンが退去後エルバ島に流刑された際に、夏の離宮に選んだサンマルティーノの田園地帯に位置する。
ポルトフェッライオ港から車で5分、
ビオドラ、サンソーネ、カポ・ビアンコの有名なビーチまでも車で5分という好立地にも関わらず、
農園の真ん中にあるためとても静かで穏やかな環境というのが特徴。
農園ではEVOオイル、野菜、天然オイルベースの化粧品を作っており、
宿泊者にはオリジナル製品のプレゼントや、ファームショップでの購入も可能となっている。
希望に応じて、オリーブ栽培や園芸に関するツアーやワークショップを開催しているのも魅力。
エルバ島のキャンプ施設
続いては、エルバ島内のキャンプ場についてみていこう。
エルバ島に訪れる観光客の多くは、島の自然と触れ合いながら休暇を過ごすことに喜びを見出している。
その息を飲むほどに美しい景観と、雄大な自然の多様性に富んだ島では、キャンプ場での滞在も魅力的だろう。
キャンプ場はエルバ島のほぼすべての主要ビーチの近くにあり、
キャンピングカースペースに加えて、バンガローやコテージなどを提供している施設もある。
【Elbadoc Camping Village / エルバドック・キャンピング・ヴィレッジ】
<エルバドック・キャンピング・ヴィレッジ>は、
エルバ島の北東海岸、カヴォ(リオ・マリーナ)の近くに位置している。
海から約800m、ユーカリ、オリーブの木、海松などの緑豊かな植物に囲まれた渓谷にあり、
エルバ島で最も本土に近いキャンプ場で、本土からもフェリーで行くことができる。
自然の中での滞在を存分に体感できるよう様々な宿泊施設が整っており、
環境に優しい木造のバンガロー(2~6名収容)、テント、キャラバン、キャンピングカー用の70~100㎡の広々とした日陰スペースはどこも生垣で囲まれており、
家族連れやペット連れは勿論、プライバシーを保ちながら心置きなくキャンプを楽しみたい方に最適な場所となっている。
【Acquaviva Village Camping / キャンプ・アッカヴィーヴァ】
<キャンプ・アッカヴィーヴァ>は、ポルトフェライオ港から約4km、
アッカヴィーヴァの海を見下ろす場所に位置している。
キャンプ場からはほんの数分で驚くほど透明度の高い美しいビーチへ行くことができる。
また、エルバ島の海底探索をするには絶好のスポットでもあり、
いくつかのダイビング・センターと協定を結んでいるので
ダイビング愛好家にとっては魅力的なキャンプ場だろう。
100区画のキャンプ場は、海に面したスペースと、大地の美しいパノラマを眺められるスペースがあり、
自然の中での休暇を好む人のために、あらゆるニーズに応えてくれるコテージやシャレー、テントスペースが整っている。
お子様にはミニクラブ、プール、遊び場があり、週2回の生演奏や無料のエンターテイメントも充実。
レストラン、ピッツェリア、ミニマーケットも近く、
車、スクーター、マウンテンバイクのレンタルもあるので、
それぞれの必要に応じて活用しながら自然の中での滞在を存分に楽しむことができるだろう。
【Camping Village Le Calanchiole / レ・カランキオーレ】
<レ・カランキオーレ>は、ポルトフェッライオ港から8㎞
ポルト・アズッロとカポリヴェリの街からは3㎞の
レ・カランキオーレ地区に位置している。
砂浜のあるゴルフォ・ステッラの海に面しており、敷地内には多くのキャンプスペースや、キャラバン、バンガローが建てられている。
部屋は全て快適に過ごせる設備が整えられており、
テントやキャンピングカーで寝泊まりする人には、キッチン、バスルーム、テラスのみのキャラバン、
寝泊まりも建物内でという人には、キッチンからリビングルーム、バスルーム、ベッドルームまで完備された戸建てのバンガロー・シャレーといった、
宿泊スタイルや宿泊人数によって必要に応じた部屋を選ぶことができる。
公園の敷地内にはサッカー場やバレーボール場もあり、
ダイビングや乗馬の手配も可能で、大自然の中のアクティビティを存分に楽しむことができる。
海へ行く際はデッキチェア、パラソル、カヌーのレンタルも行っている。
以上
エルバ島内に数多くあるアグリツーリズモとキャンプ場のほんの一部をご紹介したが、その雰囲気を感じることはできただろうか?
こう見てもお分かりの通り、エルバ島は自然体験の宝庫と言える。
アグリツーリズモやキャンプでの滞在を通して自然の偉大さを体感し、
自然と共存することの素晴らしさを再認識する機会になるように感じる。
この記事を読んでくださった方に
エルバ島についてより深く知ってもらい、
単にバカンスで訪れるだけの島ではなく、
そのバカンスを更に魅力的なものにするために
持続可能な環境を作り維持することの大切さを考え見つめ直すきっかけになれば嬉しいなと思う。
こうして、私の大好きなフレグランスブランド「Acqua Dell'Elba」が生まれた【エルバ島】についてご紹介を続けているが、
先日とても嬉しいことに
≪【エルバ島】息を飲むほど美しいビーチと観光スポット≫の記事を
クロサキナオさんにご紹介いただきました。
本当にありがとうございます。
このご縁に感謝し、今後もnoteを通じてより多くの方と出会い交流を深めていけたらと思います。
これまでにご紹介した宿泊施設の記事は以下からご覧になれるので、気になるものがあれば是非。
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