「ワインに溺れ隊」が紹介する【エルバ島のワイン】 前編
前回の記事で、晩酌をしながら韓国ドラマを観るのが至福の時間とお話した。
韓国ドラマを観ているとソジュやマッコリを飲みたくもなるが…
そこはイタリアーナからブレることなくワインがお供だ。
もちろんイタリアワイン。
韓国ドラマを観ながらだと、あっという間に一本空いてしまう。
これから暑くなる季節、スパークリングの一杯目なんて最高だ。
なんなら、その一杯目の美味しさを増すために、夕方から水分を控えていると言っても過言ではない。
それほどにワインが好きで、今夜はどのワインを飲もうかと考えることが楽しみの一つであり、その日を乗り切る活力にもなる。
プロフィールにも書いている通り、もう何年も前から「ワインに溺れ隊」隊員である。
当然、エルバ島のワインについて触れないわけにはいかない。
今回は、美しい山と海の恵みを受けた、島ならではの香り豊かなワインをご紹介していこう。
エルバ島のワイン
イタリアのティレニア海(地中海)に浮かぶ自然豊かなエルバ島では、海風が強く高地で、ミネラルが豊富なワイン用のブドウ栽培に最適な土地ということもあり、古くからブドウの栽培が行われている。
1940年代~50年代のエルバ島の田園地帯は、マルチャーナ地方と同様に、海抜300メートルにも及ぶ丘陵地帯はすべて段々畑のブドウ畑で覆われていた。
その後、観光業の到来でリゾート開発が進み、昔は約6000ヘクタールあった島のブドウ畑総面積は、現在約350ヘクタールへと大幅に減少。
そのうち公式DOCに登録されているのはわずか125ヘクタールとなった。
しかし、ワインの伝統を守ろうと「エルバワイン保護連合」が結成されたことで衰退は免れ、現在もワインの生産は受け継がれている。
エルバ島産の主なワインとその特徴、そしてどのようなお料理に合うかについて順に見ていこう。
Elba Bianco DOC / エルバ ビアンコ DOC
トレッビアーノ 種(エルバ島ではプロカニコと呼ばれる)のブドウを少なくとも50%以上使用し、アンソニカ、ヴェルメンティーノ種のブドウを単独または組み合わせで最大 50% まで使用できる。その他の品種のブドウは最大 20% まで使用できる。
淡いゴールド色で、柑橘類のフレッシュさと、繊細なミネラルの香りが特徴。
柔らかな口当たりと風味豊かな余韻が続く。
最低耐アルコール度:11°
相性の良い料理:魚介類の前菜、プリモ料理、蒸し魚、グリル、フリット
最適な温度:8‐10°
生産本数が限られているため、なかなか日本での購入が難しいが、参考までにイタリアのサイトを貼っておく。
もしどこかで目にする機会があれば、是非試してみてほしい。
以下はDOCではないが、個人的に気になるヴェルメンティーノ。
エルバ島の花崗岩土壌とティレニア海の影響を受けた、潮のミネラルと後味に感じるアーモンドのような心地よいバランスが絶妙なワイン。
こちらはオンラインですぐに購入できるので、気になる方はポチッと是非!
Elba Ansonica / エルバ・アンソニカ
アンソニカ種の白ブドウを85%以上使用し、その他の許可された品種から造られる。
色は緑がかった黄金色、淡いゴールド、しっかりしたゴールド色。
濃厚な香りが特徴的。エレガントな味わいで、甘く風味豊かな香りが長く続く。
最低アルコール度数:11.5°
相性の良い料理:魚料理の前菜、海老、貝類、野菜のリゾット、焼き魚、揚げ魚、グリル魚
最適な温度:10-12°
こちらのワインも日本での取り扱いが少ないため、今後も参考までにイタリアのサイトを載せておく。
Elba Rosso DOC / エルバ ロッソDOC
サンジョヴェーゼ種のブドウを少なくとも 60%、その他の赤ブドウを最大40%まで、白ブドウの場合は最大10%まで使用して造られる。
色は鮮やかなルビーレッド。
チェリーや赤い果実、濃厚なブーケの香りで、風味豊かな味わいと、甘く熟したベルベットのようなタンニンが口の中に広がる。
最低アルコール度数:11.5°
合う料理:青魚、ウナギ、赤身魚のスープ、タルタルやロースト、プリモ料理、セコンド料理、肉のグリル、熟成チーズなど
最適な温度:14°‐16°
ここまで見ただけでも、エルバ島の自然の恵みを受けたワインが、どれほど香り豊かで魅力的なワインか感じ取れる。
どのワインも生産本数が少ないと聞くと、余計に飲みたくなってくる…のは私だけではないだろう。
勿論、日本で取り扱っているワインショップや飲食店もあるので、巡り合えることに期待したい。
エルバ島で造られるワインはまだまだあるので、次回続きを紹介していこう。
参照:https://www.infoelba.com/eating-cuisine/elba-wines/
http://chriostyle.blog.fc2.com/blog-entry-9.html
さて、今回も記事を取り上げていただける嬉しい機会がありました。
『韓国ドラマのために全力の寝たフリ。そして突如「Acqua dell'Elba」の香水が登場!!』の記事を、レオンさんが運営するマガジン
【レオン選考|今、このクリエイターが流行ってる!】でご紹介いただきました。
このような素敵なマガジンに取り上げていただき大変嬉しく、恐縮ではありますが、大切に思いを込めて書いた記事に注目していただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
レオンさん、ありがとうございます。
引き続き、皆さまに楽しんでもらえるような記事を、私自身も楽しみながら書いていけたらと思います。