カナダ留学日記107 春が来た
前回の更新が2月20日であった。なんと今回は3ヶ月近くもnoteを書くのをサボってしまった。というのも、カレッジの2セメスター目が結構しんどかったのは大きい。特に、期末テストの時期は、テスト勉強に加え、グループワークの課題がたくさんあって困った。本当に困った。大変であった。もう二度とグループワークしたくない〜〜〜〜!!!と思っているのだが、「グループワークをしなくては気づけなかったこと」という経験もあり、結果的にやってよかったなあ・・・・とは思う。もうやりたくないが!
さて、4月の終わりまで雪が降っていたトロントだが、5月になってすっかり春になった。というか、もう初夏である。気温が二十度を超える日もある。
家を出ると、鳥が鳴いていてリスは追いかけっこをしていて、たまにウサギがいたりなんかして、心が癒される。日差しが暖かい。忙しさで荒んでいた心が洗われるようだ。
せっかくなので、春らしい写真を載せていこうと思う。
まずはハーバーフロント。
これは4月の終わり頃の写真だ
春といえば桜だ。
JCCC(日本カナダ文化センター)の桜を見に行ってきた。
JCCCには図書館があって、そこで本が借りられるらしい。前に来た時は閉まっていたので見られなかったのだが、今回は開いていた。火、木、土が開いている日らしい。
入ってみると・・・・
私が好きな図書館だ〜〜〜〜〜!テンション爆上がりであった。
年会費を払って即会員になった。これで本が借りられるぞ!
私は大体いつも本をカバンに入れている。今はまさに村上春樹の短編集を読んでいたところだった。中古書店で買っているのだが、これからは図書館で借りられるのだ!嬉しい!
家に帰って借りてきた本を見返す。
かもめ食堂!ちょうど読みたかったやつ〜!と思って借りた。
短い話なので、その日のうちに読み切った。
これは芥川龍之介の短編集。
「羅生門」を読みました。
なんかネットミームになっている(?)老婆の「この髪を抜いてな、この髪を抜いてな、鬘にしようと思うのじゃ。」の英訳が知りたくてこれを読みました。
英語だと
I’m pulling out hair, pulling out this woman’s hair, because I’m going to make wigs.
で、フッツーーーーーーーの文章ですね。いや、そりゃそうだ・・・・
やはり芥川は日本語で読んでこその面白さだな・・・・
春の読書で私が衝撃を受けたものがもう一つある。
サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』である。
日本語学校のボランティア先でもらったのである。
前に村上春樹の訳で読んでいる。
その時は「この主人公は何をブーたれて文句言って人に当たり散らしてんだ!?」と思っていたのだが・・・・・・・
今回、野崎孝さんの訳で読んでみたのだが、もう、これが、良すぎて・・・
私が大人になったからなのか、訳者のスタイルがハマったのかはわからないが、前回読んだ時よりも圧倒的に面白かったのである。
ちなみに私はサリンジャーの『フラニーとゾーイ』を野崎さんの役と村上春樹の訳で読んでいるが、やはりその時も野崎さんの訳の方がしっくりきた。また、村上春樹の訳で挫折してしまったフィッツ・ジェラルドの『グレート・ギャッツビー』も野崎さんの訳で読んだら1日で読み切れた。私は村上春樹の本が大好きなのだが、翻訳に関しては野崎さんの訳の方がしっくりくるのかもしれない。どちらがいい、というわけではなくて、完全に私の好みの問題である。
さて、ホールデンくんにやられた(ホールデン風に言えばHe killed meですね。)私は本を持って散歩に出かけた。雨が降っていたが、歩きたい気分であった。
歩いていると、チューリップの花壇を見つけた。
チューリップを堪能した私はTim Horton に入って昼食を取ることにした。
コーヒーを飲みながら読書。そろそろライ麦畑も読み終わる。これは、原文で読みたいな・・・と思った。
そこで、古本屋に行くことにした。
本がたくさんありすぎて、どうやって探したらいいものか・・・
色々みてたらレイモンド・チャンドラーの本を発見した。
レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウの本は、村上春樹の翻訳がめっっちゃ良くてどハマりして読んだ記憶がある。そのうち原文でも読んでみたい。
なんだかんだでサリンジャーのコーナーを発見!
The Catcher in the Ryeをゲット。
ゼルダの本?もあってテンションが上がった
というわけで今もThe Catcher in the Ryeを読んでいます。読書最高。
春らしい写真を・・・と思ったけどほぼ読書の話になってしまった。
そういえば、家の周りはたんぽぽがすごい。めっちゃ咲いている。
というわけで色々すっ飛ばしてしまったが、今のところ、春だよ・・・という記事でした。