ゲラになるまでどうして気づかない!
#本が出るまで 9 ○ゲラ校正中
ゲラになるまでどうして気づかない!
という修正があり反省しきりです。
私はゲラへの修正指示とは別に正誤表をつくります。
(ちょっと全体はお見せできないのですが)
ゲラと一緒に編集者に送るものです。伝達ミスがないように、そして私自身がゲラが戻ってきたときに確認できるようにです。 それによると
私起因の直しは36か所。
行頭一字余りは21か所。
これはワープロから本の体裁に変えるので仕方ないものです。
「なんだか」が4か所!
「なんだか」(副詞)を使いすぎていました。
なんだか刑事ドラマみたいね
なんだか久し振り
なんだか責任重大で
こんな感じであちこちに出てきて、ひどいのは同じページに並んでいて「なんだかなあ」です。
明らかな誤字脱字や、同音異義語などは、がんばれば気づくのですが、こういう副詞・形容詞の多用は見逃しがちです。
間違いではないので致命的ではないし、市販の本でもよく見かけるのですが
できたらないに越したことはないと思います。
こういうときは類語辞典で言い換えをします。
もしくはトルで修正しました。 削除しても意外に意味は損なわれず、かえってすっきりすることもあります。
誰かは忘れましたが小説家が「できるだけ副詞は使わない」と言っていたことを思い出しました。
今回の私が手を入れた修正は、あらためて読み直し、映像を思い浮べたときに、直した方がより読者にイメージしてもらいやすいと思ったものが多かったです。
修正はほとんどが一行以内の直しですが、ブロック単位の直しが一か所ありデータ添付の予定です。