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ハイボールシンデレラ

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#ハイボール

ハイボールシンデレラ6〜童顔の美女は存在していた〜

ハイボールシンデレラ6〜童顔の美女は存在していた〜

ハイボールの味を気に入った僕は、いつもよりお酒が進んだ。

「食べ物と酒が合う」という事が、僕はいまひとつ分からなかったのだが、テーブルに置かれた唐揚げを食べ、ハイボールを飲むと、いつもより唐揚げの旨さが増した感じがした。

これか。

タツヤは食べ物に合わせていつも酒の種類を変えていた。

いつもグレープフルーツサワーを頼む僕に「おいお前、食いモンと酒をコーディネートしないと、食いモンにも酒にも

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ハイボールシンデレラ11〜フックに吊された僕〜

ハイボールシンデレラ11〜フックに吊された僕〜

あれから2週間が経つ。

僕が送った、マキさんへのメッセージに既読が付く事は無かった。

僕は仕事終わりに自宅で、部屋にあるTVの画面に向き合い、コントローラーを操作し、ゲームの中の薄暗い舞台の中を彷徨っていた。

僕はまだ、敵の姿を見ていない。しかし先程、姿を消す能力を持つキャラクター特有の、不穏な音が聞こえたので、そのキャラクターであろう。

……このキャラ、マキさんが最近使ってるって言ってた

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ハイボールシンデレラ14〜割としっかりとした作りの部屋〜

ハイボールシンデレラ14〜割としっかりとした作りの部屋〜

割としっかりとした作りのエレベーターに入り、僕はマキさんが住む階数のボタンを押した。

到着を知らせる音と共に、エレベーターの扉が開くと、割としっかりとした扉が並ぶ道へと続いていた。

その道を、割としっかりとしたライト達が照らしていて、僕は割としっかりとした作りの道を進んだ。

確実に僕よりも良い所に住んでいるな。

……「保育士」は、多忙だというしな。

その割には、低所得なので早期退職する保

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ハイボールシンデレラ15〜「バスソルト」の香り〜

ハイボールシンデレラ15〜「バスソルト」の香り〜

「じゃあ、ハイボールいただこうかな!」

太ももに目が行ってしまうのを誤魔化すように僕は思ったよりも大声で答えてしまった。

あまりの大声に少し驚いていた顔をしていたマキさんだったが、「…あぁ、うん。…じゃあ作るね。」と、準備を始めてくれた。

2つ並んだ同じデザインのグラスに、マキさんがウイスキーを注ぐと、大きな氷がカランッと音を立てた。

それを小さな蝶のモチーフが付いた、可愛らしいマドラーで

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ハイボールシンデレラ18〜僕が居酒屋で流した涙〜

ハイボールシンデレラ18〜僕が居酒屋で流した涙〜

ーー僕は今、マッチングアプリをインストールした、あの時と同じ居酒屋の席に座っている。

僕は涙を流していた。

目の前には、タツヤが座っている。

タツヤは涙を流しながら笑っている。
大爆笑である。

タツヤが、僕のスマートフォンにマッチングアプリをインストールしたあの日以来、僕達は会っていなかった。

マキさんの事を、一部始終話すと、僕は段々と涙が流れた。

最後フラれた所まで話すと、タツヤは激

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ハイボールシンデレラ19〜親友の左手の薬指〜【ユウ編・終】

ハイボールシンデレラ19〜親友の左手の薬指〜【ユウ編・終】

目の前にハイボールが運ばれると、僕は勢いよく飲んだ。

美味しかった。

マキさんと飲んだハイボールとはまた、違った味だった。

ビールを勢い良く飲み、電子タバコを加熱し始めたタツヤの事を見て、僕は一つ思い出した。

「そういえば、タツヤ結婚は?今月って言ってなかったっけ。」

電子タバコを吸い、煙を吐き出したタツヤは「したよ。」と答えた。

先月の頭、この居酒屋で飲んだ以来、僕達は会っていなかっ

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