あらよさん

おちんちんソムリエです。

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イケメン巨根おじさんについて1【始】高身長イケメンがおじさんになってしまった時。

私がこの場で文章を書くのは、これが初めてである。 自己説明におちんちんソムリエです。と堂々と自称したからには初めての記事はおちんちんについて書きたかったのだが、あまりおちんちんとは関係のない記事になってしまう事が心残りである。 おちんちんについての記事ではないのだが、さっそくタイトルにある「イケメン巨根おじさん」についてこれから語っていこうと思う。 平たく言えば悪口だ。いや、平たく言わなくても悪口である。 彼との出会いは10年ほど前の事。居酒屋の一室で、私が当時彼氏だ

    • ハイボールシンデレラ27

      順番になった俺達。 空いたカウンターに横並びに座った。 亭主と奥さんらしき女性が、手際良く作業しており、トウコちゃんと「楽しみだね」なんて密やかに話すと、あっという間に目の前には、溢れんばかりの炒飯が置かれた。 2人で頼んだ「並」サイズが、男の普段の感覚からして大盛りくらいあるのだが、こんなに細身の女性がこの量を完食する事は難しいだろう。 トウコちゃんの見た目で判断した俺だったが、その期待を裏切られた。 トウコちゃんの細身の身体にどこに収納されたのだろうというほどに

      • 【大特価「女」】賞味期限間近。アラサーになった男好きぶりっ子のお話。

        「女」って楽しい。 髪の毛を巻く時、リップを塗る時、ヒールの靴を履く時、花の香りの香水をまとう時、気分がこれでもかというほどに高揚する。 胸の奥底から湧いて出てくる何かを感じる。 化粧くすんだ顔がハイライトでキラキラとつやを出し、血色の悪い頬にはチークを入れ、顔色が明るくなる。目元にラメたっぷりのアイシャドウを少し乗せればうるうると涙目のような目を作り出す事ができるし、「化粧」は、幼い頃に魔法少女の変身のシーンを見て心を躍らせた事を思い出す。 10代の頃、ミニ丈のピン

        • ハイボールシンデレラ26〜ありがとうトウコちゃん〜

          俺は炒飯の店に着いて、まず思った。 なんて、汚い店だ。と 今にも倒れてしまうのでは無いかというくらいの作りの建物の古い扉の前から行列が続いている。 「初デートにしたら、思ったよりも雰囲気無い感じで、ごめんね。」 俺は申し訳無さそうに小声で伝えた。 「全然気にしないよ。ていうか、凄い人気なんだね。楽しみ。」と、トウコちゃんは満面の笑みで俺を見た。 なんて良い子なんだ。こんなに綺麗で性格も良いなんて、ありえるのか。 何かとんでもない欠点があるに違いない。なんて、考え

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        • ハイボールシンデレラ
          19本

        記事

          「女」を「笑い」に消化する事は難しいと言う問題について。〜前編〜

          ギリギリでいつも生きていたいから さぁ どうも、あらよです。おちんちんソムリエをやっています。 私は、アラサー。性別は「女」です。 「女」として生きてきて、私は大きく疑問に思う事が一つあります。 しかし、この話題に触れる時、絶対に使わなければならないワードがあるのです。 それは、タイトル画像のこの禁断の文字。 私は伏せ字が大嫌いです。はっきりと言いたい。 今、私はこのワードを大きな声で叫びたい。 しかし、しばらくこのnoteなるモノを使用してきて、一定のワード

          「女」を「笑い」に消化する事は難しいと言う問題について。〜前編〜

          酒とヤニを断つnote[1日目•続]

          酒とヤニを断つnote[1日目•続]

          酒とヤニを断つnote[1日目]

          私は昨夜、死を感じた。 高熱が出て、深夜中咳が止まらなかったのだ。 最近の飲酒量はハンパではなく、それには私自身も気付いていたのだが、気付いたら飲んでいる。 水分を取るかの如く、当たり前のように酒を飲んでいる。 そして、酒を飲むと煙草を吸う量がエグい。 普段は数本で終わるところ、アルコールで麻痺した感覚により、短時間でエグい本数のヤニを摂取している時がある。 これは、多分酒とタバコに骨の髄まで体を蝕まれているダメな大人にはあるあるなのだ。 先日、あまり親しくない女性

          酒とヤニを断つnote[1日目]

          酔っ払いnoteである/謙虚さ

          今ワタシは、SUI尋ソーダの500缶を飲み、チョロっと酒のスイッチが入ってしまいワインボトルを全て開けてしまい、その後スリーファイブオーエルエムの缶ビールを買ってェ2缶飲み、ォォちょっとベロベロです。という具合なアラサーババァであります。 ワタシは平成のオンナです。 平成ッツーのは、激ヤバで、ちょっと分厚めの上と下で分かれた「携帯小説」なるモノがありましてェ ソイツァ主人公の未成年の女がめちゃくちゃ妊娠するんですね。 そして、最終的にその相手の男はポックリいきます。

          酔っ払いnoteである/謙虚さ

          ハイボールシンデレラ25〜昼間は俺のターン〜

          デート当日、俺は朝からレンタカーを借りに行った。 トウコちゃんを連れて行きたい店が、車では行きづらい場所にあるのだ。 初デートに昼間のドライブデートを選んだのには理由がある。 基本的に俺が女性と遊ぶ時は、夜に酒を飲む。 今までの俺は、デートからベッドまでのスピード感を求めていたのだ。 俺の中でのデートで目標とする最終着地点はベッドであった。 もちろん、自覚している。最低である。 今回の俺は今までと違う。 もちろんトウコちゃんとセックスがしたい。 しかし、今まで

          ハイボールシンデレラ25〜昼間は俺のターン〜

          イケメン巨根おじさん15〜営業編〜歌い続けるアラサー。

          私達は、カラオケのあるスナックへと移動した。 この夫婦との時間には、どうしても歌が必要なのだ。 私達は、どうしても歌を歌いたかったのだ。 チンピラさんはもちろん、私もあまりの空気に耐えきれずに酒に飲まれ、完全に出来上がっており、泥酔状態で焼酎のキープボトルを分けると歌を歌った。 私達は歌を歌うことしかできなかった。 私の夫はというと、空気を消す。という超能力を持っているため、誰からも姿が見えなくなっていた。 私とチンピラさんは、歌を歌い続けていたが、私達は、ちゃん

          イケメン巨根おじさん15〜営業編〜歌い続けるアラサー。

          ハイボールシンデレラ24〜魂の猛アタック〜

          「分かる。」 俺は、激しい共感の気持ちを、真っ直ぐと目を見 てトウコちゃんに伝えた。 俺の目の圧に、彼女は少し戸惑っていたのだが、困った顔をして笑った。 「雑穀米はねぇ、邪道だよねぇ。」と俺が言うと、これにはトウコちゃんが「分かる。」と、乗った。 「炒飯は?」 ミナミくんの問いに、「炒飯はありだな。」「あぁ、それはありだね。」と、俺達は答えた。 「意味わかんねーな。」と、ハルさんとミナミくんは笑っていた。 「あれは、美味いじゃんか。炒飯は。」 「うん。炒飯は美

          ハイボールシンデレラ24〜魂の猛アタック〜

          ハイボールシンデレラ23〜俺の白米にかける思い〜

          飲み会が始まり、全員が生ビールの中ジョッキを頼んだ。 席にジョッキが行き届くと、乾杯の後に「待ってました」と言わんばかりのミナミくんが、すぐに恋人を紹介した。 ミナミくんはかなり浮かれているようだった。 彼女は「ハルミさん」という名で、皆が「ハル」と呼んでいた。 ハルさんは確かに美人だ。 ハキハキと話し、頭の良さそうな女性で、ミナミくんが自慢したくなる気持ちも分かると思った。 そして、ハルさんがインストラクターになる前に、別のヨガ教室で知り合った友人である「トウコち

          ハイボールシンデレラ23〜俺の白米にかける思い〜

          ハイボールシンデレラ22〜ミナミの帝王〜

          俺がトウコとの「結婚」を望んだのは今から、およそ半年前。 出会ったその日の事だった。 俺は大学生の時、4年間近所のコンビニで深夜帯のアルバイトをしていたのだが、その時に出会った3つ年上の、「ミナミくん」という先輩がいた。 同世代の従業員が多かったため、その時は、ミナミくんがアルバイトの中では1番年上で、歴が長く、仕事もできた。 深夜帯のバイトリーダーだった彼を、俺達は「ミナミの帝王」と呼び、慕っていた。 ミナミくんと俺は、睡魔を乗り切りると湧いてくる、深夜の意味のわ

          ハイボールシンデレラ22〜ミナミの帝王〜

          ハイボールシンデレラ21〜彼女に届いた小瓶〜

          俺の名は、タツヤ。 今、俺は最近契約したばかりの賃貸マンションのダイニングにいる。 引っ越しが完了したのは、つい最近の事で、荷物の整理や家具の移動など、一通りの事を終えて、やっと一息つける。という時だ。 そんな時に俺は椅子に座り、テーブルに置かれた「塩」を眺めている。 小瓶に入った「塩」は、なんの変哲もない、ただの「塩」に見える。 俺は、その小瓶の蓋を開けると、手にその「塩」を少量出してみた。 ただの、「塩」である。 少し、舐めてみた。 ただの、「塩」だ。

          ハイボールシンデレラ21〜彼女に届いた小瓶〜

          ハイボールシンデレラ20[あとがき]〜「横幅がヒロ」〜

          こんばんは。あらよです。 「ハイボールシンデレラ」全て見てくださった方いらっしゃったならば、心から感謝デスデス。ありがとうございます。 この度、主人公として描いた「ユウ」は、その昔に私が職場の先輩から合コンに呼ばれた時に、出会った1人の人物がモデルです。彼は、隣に座っていたのですが、第一声バチバチに辛党な私にまず「カシスオレンジ」を飲むか聞いてきました。私は「いやァ…ビールでェ」と答えました。その後飲み会の終盤で、まだまだ飲み足らねェな。なんて思っていたら、「食べる?」と

          ハイボールシンデレラ20[あとがき]〜「横幅がヒロ」〜

          ハイボールシンデレラ19〜親友の左手の薬指〜【ユウ編・終】

          目の前にハイボールが運ばれると、僕は勢いよく飲んだ。 美味しかった。 マキさんと飲んだハイボールとはまた、違った味だった。 ビールを勢い良く飲み、電子タバコを加熱し始めたタツヤの事を見て、僕は一つ思い出した。 「そういえば、タツヤ結婚は?今月って言ってなかったっけ。」 電子タバコを吸い、煙を吐き出したタツヤは「したよ。」と答えた。 先月の頭、この居酒屋で飲んだ以来、僕達は会っていなかった。 「おめでとう。どう?結婚は。」 タツヤは、また電子タバコを吸うと、左手

          ハイボールシンデレラ19〜親友の左手の薬指〜【ユウ編・終】