フレフレ
春ですね。私の住んでいるところもだいぶ雪が溶けてアスファルトが見えてきました。
ニュースで見る首都圏はもう桜が咲いていてビックリです。
まもなく新年度で息子の通う保育園でもクラスのお引越しをしたり、近所のショッピングモールへ行けば制服や指定教科書の売り場ができていたり、自分には関係なくても「変化」の渦中にいる人が街に溢れていることを感じます。
ワクワクと同じくらいの不安も多い季節だと思うので、今日は私が支えにしていた応援歌の話をしたいと思います。
育児休暇からの復帰
育休から明けて、毎日のルーティーンがガラリと変わった1年半前。
会社の理解があったおかげで、育休前と変わらないポジションで時短勤務もさせてもらい、すんなりと仕事に戻ることができました。
働くことは好きです。
子供の成長を見届ける喜び以外に社会と繋がりを持ち直せた嬉しさもあり自分としては忙しくも充実していました。
その反面、転職すればもっと時間に融通のつく仕事があるんじゃないか、持っている仕事を初めから別の人が担当してくれれば楽なのに、など、仕事のやりがいや楽しさよりも職場の人の顔色ばかり気になってしまったことがありました。
その当時の職場は人手不足ということもあり、時短ではあるもののフルタイムの人達と同じ分量の仕事をしていました。
基本的に予定は自分で組み立てるものの、たまにどうしても勤務の時間制限を超えてしまうような予定ができてしまったら他の人にお願いしたり、切り札として夫に保育園のお迎えを頼んで残業をしたりして日々の仕事をこなしていました。
しかし後輩から「自分のプライベートの時間が圧迫される」と上司に訴えがあり、自分の生活リズムを模索してこっちもいっぱいいっぱいでしたが、そっちにも頭を悩ませ、チームで仕事をすることが息苦しく感じていた頃でした。
それでも絶え間なく目の前の仕事は途切れず、あっという間に1週間が過ぎていってしまう。
仕事の分担を見直して、私のできる範囲を理解してもらい、逆に私も属人化していた作業を覚えて誰かの代わりになったり、後回しをやめたり、今の自分の状況でできる範囲のことをして、どうにか職場でも新しいペースを作っていきました。
もらった評価
そしてそれから約半年後に第二子妊娠が発覚して職場に報告をした時、上司から「おめでとう」と言われた後、慎重に言葉を選びながら
「ごめん、今正直喜べない」
と言われたことを今でもはっきり覚えています。
ただそれは復帰してからの私の様子を見て、時短勤務の社員としてではなく、この職場の一員として認めてくれていることを丁寧に伝えてくれてからの言葉でした。
「体が優先だから、無理せず休みたい時は声をあげて構わない。どうにかなる…とは今すぐは言えないかもしれないけど、どうにかするから。だって特定の人がいなくなったら回らないなんてそっちの方がおかしいんだから大丈夫。休みに入るまでできることをお願いします」
そう言われてやっと今までの毎日の積み重ねが報われた気がしました。
新卒じゃあるまいし、頻繁に褒められることなんてないのが当たり前で、正しく、周りの役に立てれば、と日々頑張ってきて良かった。
そう思えました。
幸い悪阻もほとんどなく、妊娠後期まで妊婦だということに気づかれないほどの通常運転で産休直前に迎えた上司との評価面談。
「戻ってきてからブランクを感じさせないほどすぐに溶け込んで、仕事も通常通り担当してもらっているのに、いつでも「元気です!」って言ってたね。大変だっただろうけど、疲れた姿を見せないからこちらも気持ち良く働けました。ありがとう!お疲れ様!」
見てくれている人はいるし、それが自分が明日動く力にもなる。
そう思えた産休前の一年半でした。
私の応援歌
長々と自分の話を話してしまいましたが、最後に変化して新しく頑張り始めた時に私の支えになっていたのがこちらの歌です。
Creepy Nuts,Ayase&幾田りらの「ばかまじめ」
地味にコツコツ、スポットライトが当たらないのが当たり前と思っている側の人全ての背中を支えてくれます。
背中を押すような力強さではなく、疲れた背中に手を添えてくれるような優しい応援歌。
普段超高速のキレッキレのラップを口ずさむR指定さんが優しく歌っている声がまた沁みるのです。
育児休暇が明けて復帰する時、私は朝の電車の中でまたこの歌を聴くと思います。