入院編①

死にたい気持ちが強くなり、去年入院した時と同じ病棟に入院することとなった。
去年は看護師さんにも誰にも頼らず、1人でじっと過ごしていた。
でも今回の入院は、入院するからには良くなって帰りたい。治療を頑張ろう、と思った。

担当看護師さんは男性の看護師さんだった。
男性ということもありとても不安だったけど、
はじめましての挨拶の時に
「少なくとも僕には遠慮しないで、声かけてもらっていいからね」
みたいなことを言われてとても安心したのを覚えている。


とにかく入院してからしばらくは
入院せっかくさせてもらってるんだから、体調を良くしなきゃ、というプレッシャーでいっぱいだった。

1日3回くらい、看護師さんに話を聞いてもらわなければ耐えられないほどいっぱいいっぱいだった。

死にたくて病室でこっそり首を絞める毎日だった。

毎日日記をつけていて、その時の日記にはこう書いてあった。

幸せや良くなるのが怖い。
良くなったら1人で全部抱え込んで、しんどくても鬱のせいに出来なくて、全部自分のせいになる。それが怖い。
生きづらくなる、生きていくのが怖い、生きていける気がしない。

今はこの感情はないが、当時はこの感情にすごく悩まされていた。
幸せになりたい、良くなりたい、はずなのに、
それが怖い。
今考えると、良くなったら自分1人で辛いことも抱え込まなきゃいけなくなる、という、間違った考えから来ていたのだと思う。


ある日病室のベッドの柵で首を吊ろうとしてしまった。
そのことが看護師さんにばれ、病棟医の先生の診察を急遽受けることになった。


次首を絞めたら隔離だよ、そう告げられた。
その時、私は首締めと、腕を殴って大量の痣を作るのがやめられなくて、そのことも病棟医の先生に伝えた。
そうしたら、

「腕を殴るのと首を絞めるのは重みが違うよね?わかる?」

と言われた。

確かにその通りなのかもしれないが、
私の中では一緒なのに、
腕を殴っても死なないけど
心はどんどん苦しくて、心は死んでいくのに

と悔しい気持ちと悲しい気持ちでいっぱいだった。


しばらくして、首を絞めて死にたい思いと葛藤する毎日も辛くて、主治医との話し合いで隔離室に入ることが決まった。

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