転機
うちの両親はそれぞれが毒親育ち。毒親同士が結婚して生まれたわたしは、アダルトチルドレンのサラブレッド(世代連鎖)です。わたしの家族は、5歳下に弟と、7歳下に妹。DVモラハラパワハラアル中の父親と支配的でネグレストな母親。家庭にも学校にも居場所のない闇の小学校時代を、4歳までの母親との記憶だけを糧に反芻しながらなんとか生き抜きました。
小学校5年か6年の頃、母親がわたしに言いました。
「隣の町の中学校、受験する?」
そこは、父嫌も母親も通った私立中学校です。
地元の町に中学校は1つ、小学校は2つあり、中学校は小学校2校が混じって通うことになっていました。
家は小学校にも遠かったですが、中学校はさらに遠くなり、校則も厳しいと評判で、不良もいっぱいいるという話を聞いていました。小学校の友達も友達と言えそうなのは数人程度、そこからさらにもう一つの学校からも混じるとなると、ますます馴染めないだろうことが自分でもよくわかっていました。部活もやりたくないし、センパイもキツそう。。。
そこに、母親の中学受験の話。
地元中学に行かなくてもいいの!!??
母親の話に飛びつきました。
わたしは塾に通ったことがありません。
母親の気の向くまま、入院していたときと同じように時々スパルタで勉強を見られていましたが、受験することになって毎日つるかめ算やら、いろいろ仕込まれました。
そして合格。
私立中学校に通うことで、わたしの霧は少し晴れることになります。
が、新たにしつこく言われるようになったこともあります。
「この、金食い虫!」
・・・。
行かせてやるって言ったの、あんただよね?