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【実験】水を吸うプラスチック、吸水ポリマーの不思議

”水を吸うプラスチック”と聞いて、何か思いつくものはありますか?

実は、紙おむつや生理用のナプキン、芳香剤・保冷剤などに使われている吸水ポリマーは”水を吸うプラスチック”にあたります、、!

今回はそんな私達の身近にある吸水ポリマーについて学びましょう!💧

今回も早船先生による実験です!


用意したもの

  1. 砂糖

  2. ビン

  3. スポイト

  4. 綿

  5. ぷよ丸ボール(給水ポリマー)

  6. ビーカー

  7. スケール

  8. 薬さじ

  9. クリアカップ

  10. 超吸水性樹脂



いざ実験!


1.まずは吸水ポリマーを触ってみよう!

超吸水性樹脂と綿をクリアカップに0.5gづつ入れます。 
右:ポリマー
左:綿
その後スポイトを使って両方のクリアカップに水を10mm入れます。
左:超吸水性樹脂と水
右:綿と水

実際に左の超吸水性樹脂と水が入ったものを触ってみると、水を沢山吸収しているのでゼリーみたいな感触でした。ぷにぷにしてて気持ちよかったです….😂

右の水と棉が入った方は、水を完全に吸えておらず、ぶよぶよしていました。

左の超吸水性樹脂と水の方は、少し時間が経つと写真のように固まりました。


吸水ポリマーが膨らむ理由

吸水ポリマーは網目状の構造をしていて、そこに水が入るとどんどん網目が広がる仕組みになっています。それにより水が沢山入り込むことが出来るので、吸水ポリマーは膨らむようになっています。
乾燥して全ての水がぬけ出すと、水で膨らむ前の元の状態に戻ります。


2.塩と砂糖を入れたらどんな違いが出るかやってみよう!


次に上の写真で固まった吸水ポリマーを半分に切り分け、それぞれをクリアカップに入れます。
一つのクリアカップには塩、もう一つのクリアカップには砂糖をひとつまみずつ、なるべく同じ量を入れます。

入れてから少し時間を置くと…
右:塩を入れると吸水ポリマーの中の水が外に出てきました。
左:砂糖を入れた方は特に変わらなかったです。

塩を入れた吸水ポリマーの中と外を比較すると、外側の方が塩の濃度が高くなっています。そのためその濃度を下げようとして吸水ポリマーの中の水が外側に出ていきます。


3.身近なものに入っている吸収ポリマーを見てみよう👀


先述したように吸収ポリマーはおむつなどにも入っています。
どこにおしっこをしても漏れないように、おむつ全体に綿と吸収ポリマーが折混ざっています。
自宅におむつやナプキンがある場合は、ぜひ見てみてください、、!

おむつの中から出てきた綿と吸水ポリマー!
赤で囲っている部分に寄せている細かいつぶつぶが吸水ポリマーです。


4.芳香剤などに使われているプランツボールを実際に作ってみよう!

ビーカーに水とプランツボールを入れます。
しばらく時間を置くと、、
だんだん膨らんできました、、!
もう少し時間を置くとさらに膨らみます。
ビンに透明のプランツボールを移してみます。
見ての通り触ってみたらぷよぷよでした~!
ビンに水を入れてみました。

粒と空気は水をいれることで屈折しなくなるので、プランツボールが入っているQRの下半分が見えるようになりました!👀

QRが読み込めるか試してみましたが、流石に無理でした、、😂


・・・

今回は身近な吸水ポリマーを取り上げて、その特徴や性質を学びました!
とっても簡単なので、自宅でもぜひ実験してみてください~!

実験教室の詳細

早船がA-Co-Laboとは別で行っている実験教室の概要はこちら↓


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