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沈黙に耐えてみる
だんまりへの対応
こちらが話しかけた時、黙っていられると困ってしまいますよね。
そんな時、相手が子どもだったらあなたはどうしますか?
この時の対応によって、子どもの可能性が広がることもあれば、狭まることもあります。沈黙の時間は、いったい何を表しているのでしょうか?
子どもに質問しても、黙ってしまい、何も答えてくれない子がいます。この時の子どもは何を考えていると思いますか?
答えたくない
思考停止中
嫌悪感
反抗
などと受け止めてはいませんか?
実はこんな見方もあるのです。
沈黙している時間は、子どもが落ち着いて、自分の中に答えを探しに行こうとしている時間なのです。
黙っていられることに耐えかねた大人は
「なんで黙ってるの?」
「本当は○○なんじゃないの?」
と急かしてしまいがちです。
これが落とし穴。
子どもはそんな風に言われた時点で考えることが面倒くさくなってしまいます。今自分の中に答えを探しに行こうとしているのに、早く早く!と急かされるのは、自分で考えなくてもいい、と言われているように受け止めてしまうのです。
その結果は想像がつくでしょう。
それ以降話しかけても、話さなくなってしまいます。
そしてその状態を「思春期」という都合の良い言葉で落ち着かせ、大人側の発した言葉は「間違いじゃなかった」ことにされてしまいます。
このように、子どもとの関係に影響が出てしまう前に、大人としては(コーチとしては)このような事態は避けたいものです。辛抱強く、子どもの反応を待ってみませんか?
間の取り方
じゃあどれくらい待てばいいんですか?という話になりますが、できれば、
深呼吸3回分、30秒くらいは黙って待つ気持ちで間を取ってみてください。沈黙の前に「わかんないよ!」と即答されたとしても、そのまま受け止めて、待ってみて、それから質問の仕方を変えてみましょう。ゆっくり、向き合ってみてください。
ここで大切なのは、決して答えを急かさず、先回りして言わないこと。ただ、黙って待ってみてください。
黙っていられることによって、子どもが都合が悪そうにしているのに気づいたら、
「大丈夫、ゆっくり考えてみて。」
「思いついたら言ってみてほしいな」
と静かに言葉を挟んで待ちましょう。
子どもによってはその後時間をおいて
「いろいろ考えてみたんですけど…」
「本当はあの時言おうとしてたんですけど…」
と打ち明けてくれることがあります。
その場で答えを引き出せなくても、待っているということを伝えておけば、子どもはちゃんと考えてくれます。大切なのは子どもを信じて待つことです。
注意したいこと
急かしてしまうと
「こんな風に言ったら笑われたり、叱られたりするかも…」
といった懸念を抱かせてしまい、子どもの発言を妨げてしまいます。子ども自身が、自分で気づき、自分から発しようとするその時間を奪わないように注意しましょう。
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いつもありがとうございます。
次回は話が止まらない子に対する対処法です。
引き続きよろしくお願いいたします。