赤い月

月が出ない真夜中に
存在を忘れられた我が心が
赤い月の光の下
空中分解

破裂した心のかけらは
燃え盛る業火の中へと落ちていく

心をなくして
赤黒い血を流しながら
『孤独』のリズムを刻む心臓

暗闇から
こちらを凝視する
二つの目は
『刹那』の涙を流す

赤い月の下
百鬼夜行夜行の列が現れた

妖達が踊り出す

あの列に紛れて
朝まで踊り明かそうか?

朝になれば
全てが幻になるのだから

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