タイミング
結婚なんてできないと思ってた
職場の先輩にも
「向いてなさそう」って言われたし
私も向いてないよなぁと思っていた。
仕事が好きだった
待遇がぁ〜
辞めたいなぁ〜
と言いつつも職場の雰囲気は悪くなかった。
社長はワンマンだったけど
私達女性職員の提案はニコニコ笑って聞いてくれた。
先輩は怖かった
だけど優しくもあった
ただ、めっちゃ性格の悪い先輩もいた
やれ、電話の取り方が良くない
電卓は見ないで打て…だの
うるさいうるさい。
私は負けん気が強かったから、
それでしゅんとはならなかった。
しまいにはお局さまは何も言わなくなった。
退職後にたまたま、2ちゃんねるで
その人の噂話を読んだ
めちゃくちゃ叩かれていて…
先輩に叱られると伸びるタイプだったのか、
段々と仕事ができるようになり、
新人の世話役まで任されるようになった。
私は、お局様のようには指導はしなかった。
みんな、優秀だったから、する必要はなかったのだ。
中小企業で人が少なかったのもあっただろうが、いつしか、部長秘書のような仕事までするようになってた
と言って秘書がどんな事をするのかはわからないのだけど
そうこうするうちに
私も結婚を意識する時期が来る
同僚、後輩、そして、実妹の結婚
意識しない訳がない。
実はその頃
「結婚はまだ考えられない」
と言われていた
私が迫った記憶はない
ただ、周りが結婚していくという話をしただけだと思う。
そんな状態で
気持ちはふらふらしていた
25歳…
考えてもいなかったが…
年齢的にも…
誤解を招かないように
年齢的に…というのは
私の体力の問題
これから、何年後かに子供を産む事になった時の年齢を考えたのだ。
体力は個人差
年齢に関係なく元気な方はたくさんいらっしる。
だからと言って、みんながそうとは限らない。
実妹は21歳で出産した。
育児ノイローゼ気味になり、
子守を手伝った事もある。
この時、25歳
正直、へとへとだった。
子供を育てるというのは
並大抵ではない事を独身時代に味わった。
だからこそ
体力があるうちに…と
このままでいいのか…
悩んでた時に
たまたま読んでた漫画が私の背中を
押した。
同棲期間が長く、なかなか、結婚に踏み切らない彼に対して別れを切り出す。が、
結局、彼以外考えられないと、よりを戻し、結婚するというストーリー
同棲こそしていないが、なんとなく、似てると勝手に思い読み漁った。
ある時、ふっと、吹きれた
別にこのままでもいいか。
彼を嫌いになった訳じゃない
結婚しなきゃいけない不都合なんてない
何より大切な人なんだから、結婚のために別れたくないと
それからというもの
「結婚は?」ときかれてもスルーできるようになった。
そろそろ、仕事辞めたいな…
そんな時に転機が
彼からプロポーズを受けたのだ
一瞬、へっ?となった。
だってね
このままでいいか、と思った矢先だったから
で、結婚する事になった。
職場に結婚の挨拶をすると
みんなが驚いた。
なぜなら、式まで数ヶ月
しかも、ギリギリまで働くと言ったからだ。
聞きたいんだけど、
上司の目が言っていた
聞きたいことはわかっていたから
はっきりと言った
「妊娠はしてませんよ」
ホッとするような上司の目
周りからもそんな視線を感じた。
これには訳がある
この時9月
税金の関係でなんとしても年内に入籍したかったのだ。
友人達からもいつから付き合ってたの?
まさか?
質問攻めにあったのはいうまでもない
しかし、私は付き合ってる事を友人達に話してなかったのだろうか?
隠してたわけじゃなくて、聞かれなかったから言わなかったのかも。
変わり者の私は恋バナは
昔からしない
だから、言わなかったのかもしれない。
バタバタで、大変だったけど
義父が喜んで(式は絶対あげるようにと)
くれた、満足できる色を
クリスマスイブに無事にあげれた
結婚ではなくパートナーとして生きようと決めてから、数ヶ月で結婚を決める事になろうとは…人生とはわからないものである。
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